色を纏い、感情を描く。松浦りょうと資生堂ヘアメイクアップアーティスト・伊藤礼子が紡ぐ4つの表情
SHISEIDO MAKEUP
with Ryo Matsuura
model: Ryo Matsuura
makeup: Reiko Ito(SHISEIDO)
fashion Director: Yoko Miyake
photography: Genki Nishikawa
hair: Kenshin Asano
メイクは、顔立ちを引き立てるためだけのものではない。その日の気分や、なりたい自分を映し出す表現のひとつでもある。資生堂ヘアメイクアップアーティスト・伊藤礼子が、ファッションディレクター三宅陽子とともに、ハイライトやチーク、アイシャドウ、シェーディングなど、幅広く使える SHISEIDO (シセイドウ) のフェイス&アイカラー「カラー+グロウ エンハンサー」を主役にした4つのルックを提案。俳優・松浦りょうをモデルに迎え、メイクアップを通して多彩なキャラクターを描き出した。
ブロンズ、レッド、ピンク、ブラウン。それぞれに宿る感情を、80年代のパワフルでプレイフルなエッセンスとともに現代的に再解釈。メイクとファッションを通して、色がもたらすムードを紐解く。
色を纏い、感情を描く。松浦りょうと資生堂ヘアメイクアップアーティスト・伊藤礼子が紡ぐ4つの表情
BRONZE – Escape
未知へ向かう冒険心
これまでのルールや固定観念を脱ぎ捨て、新しい自分へと踏み出す。その瞬間に生まれる高揚感と自由を、ゴールドとパープルの揺らめきに重ねた。SHISEIDO「カラー+グロウ エンハンサー」の「03 ゴールド アンバー」を、まぶたから頬の高い位置まで大胆に広げ、目尻には「07 パープル アメジスト」をレイヤード。ゴールドの輝きにパープルのニュアンスを潜ませることで、内側から湧き上がるようなエネルギーとしなやかさを与える。見る角度や光によって表情を変える色彩の揺らめきが、ドラマチックな奥行きを生み出した。
その自由な感覚を引き継ぐスタイリングのテーマは「Playful masculinity」。マニッシュとフェミニンという相反する要素を組み合わせ、力強さのなかに繊細さをのぞかせる。80年代らしい遊び心を取り入れながら、モダンなスタイルへと仕上げた。
シャツ ¥40,700、パンツ ¥50,600、スカート *参考価格/すべてKHOKI (コッキ)、その他スタイリスト私物
RED – Intensity
内側に秘めた情熱
静かな情熱と凛とした意志を、鮮やかな赤に託したメイク。「04 コーラル ムーンストーン」でヘルシーな温もりを仕込み、「05 レッド ルビー」を頬骨から目尻へ引き上げるようにぼかす。頬を横切るシャープな赤のラインが骨格の美しさを捉え、鮮やかなレッドリップとモガを思わせるヘアスタイルが、クラシカルなムードに現代的なエッジを加える。
その鮮やかな赤を引き立てるため、スタイリングは「Layers of black」をテーマに、異なる質感の黒をレイヤード。マットとシャインが生む黒の奥行きと赤とのコントラストが、内側に秘めた情熱を静かに浮かび上がらせる。
コート ¥198,000/SOSHIOTSUKI (ソウシオオツキ)、レザーコート ¥361,000/Courrèges (クレージュ)、シャツ ¥46,200、パンツ ¥49,500/ともにIRENISA (イレニサ)、その他スタイリスト私物
PINK – Mischief
無邪気でいたずらな反抗心
甘さの奥に、無邪気でいたずらな反抗心を映すピンクのワントーンメイク。アイブロウからアイシャドウ、ノーズシャドウまでをシームレスにつなぎ、「01 メデューサ オパール」のシアーな輝きと「06 モーヴ クォーツ」を肌の上で溶け合わせることで生まれるのは、ピンクが持つ従来のイメージにとらわれないボーイッシュな魅力と洗練された抜け感だ。仕上げのパールリップが放つきらめきとも相まって、どこか奔放でお転婆なキャラクターに躍動感がプラスされた。
スタイリングテーマ「Sheer and shiny」を体現するホワイトモヘアとメタリックの異素材使いが、透明感と存在感を両立させている。
トップ ¥46,200、スカート ¥121,000/ともにYOHEI OHNO (ヨウヘイ オオノ)、ブラレット ¥15,400、帽子 ¥26,400/ともにFETICO (フェティコ)、リング ¥664,650 *参考価格/BEA BONGIASCA (ベア ボンジャスカ)、その他スタイリスト私物
BROWN – Confidence
成熟した揺るぎない自信
媚びない美しさとミステリアスな気品が漂うブラウンメイクが、顔立ちに知的な緊張感を授ける。シアーマットな「08 グレージュ トパーズ」と、深みのあるブラウン「09 ブロンズ アゲート」による繊細なグラデーションが、目元や頬骨の立体感をドラマチックに引き立てる。シャープなブラックのアイブロウと切れ長のアイメイクを効かせ、毅然とした表情へ。
構築的なフォルムを生かし、動きに応じて印象を変えるスタイリングのテーマは「Constructive silhouette」。骨格に沿って陰影を描くメイクと一体となり、静けさに潜む芯の強さを浮かび上がらせる。そこに立ち現れるのは、洗練されたモダンエレガンスだ。
コート ¥308,000、ドレス ¥132,000/ともにISSEY MIYAKE (イッセイ ミヤケ)
Makeup
伊藤 礼子(いとう・れいこ)
資生堂ヘアメイクアップアーティスト
その人が纏う空気や存在感を丁寧に捉え、トレンドを超えた普遍的な美を表現するヘアメイクアップアーティスト。 俳優等からの信頼も厚く、日本らしい感性と確かな技術でメイクを構築する。











