ドローイングの領域を拡張し続けるアーティスト・鈴木ヒラクの個展が開催中

鈴木ヒラク「GENZO (Photo) #88」2015　Type C print　21 x 29.7 cm ©SUZUKI Hiraku　Courtesy of MISA SHIN GALLERY

白金の MISA SHIN GALLERY (ミサ・シン・ギャラリー) にて、鈴木ヒラク (すずき・ひらく) の個展「GENZO」が開催中。会期は11月7日 (土) まで。

同氏は、「ドローイング」を絵と言葉の間に存在する行為と定義付け、描くことの新しい可能性を探求しているアーティスト。平面、インスタレーション、壁画、映像、彫刻、パフォーマンスなど、多岐に渡る制作を続け、これまでに「かなたの記号」国際芸術センター青森 (青森、2015) 、「ソンエリュミエール、そして叡智」金沢21世紀美術館 (石川、2012) 、「六本木クロッシング 2010展： 芸術は可能か？」森美術館 (東京、2010) などで作品を発表してきた。

鈴木ヒラク「Casting #341」2010-2015 博物館のカタログ切り抜き、シルバースプレー　27.2 x 22.7 cm ©SUZUKI Hiraku Courtesy of MISA SHIN GALLE

同ギャラリーで初となる本展では、真っ暗なトンネル内に黒い紙とシルバースプレーを持ちこんで、何も見えない状況下で瞬発的に描いたことからスタートした新シリーズ “GENZO”や、世界各地で入手した博物館のカタログページ上の写真の輪郭を、なぞり切り抜いて作成したステンシルに、シルバーのスプレーを施すシリーズ ”casting” に加え、 本展のために制作したステンレスを素材にした 新作、”Double Eclipse”が展示される。

鈴木ヒラク「GENZO #71」2015　紙にシルバースプレー、シルバーインク　75 x 55 cm ©SUZUKI Hiraku　Courtesy of MISA SHIN GALLERY

＜展覧会情報＞
鈴木ヒラク「GENZO」
会期: 2015年9月25日 (金) – 11月7日 (土)
時間: 12:00 – 19:00 (日月祝休廊)
場所: MISA SHIN GALLERY
住所: 東京都港区白金1-2-7
Tel: 03-6450-2334
入場料: 無料
HP: www.misashin.com