「横尾忠則 幻花幻想幻画譚」が神戸で開催、挿絵原画全371点を一堂に展示
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「横尾忠則 幻花幻想幻画譚」が神戸で開催、挿絵原画全371点を一堂に展示
Tadanori Yokoo To Hold Solo Exhibition At Yokoo Tadanori Museum Of Contemporary Art
同氏は、室町後期を舞台とするこの小説に対して、ストーリーと関係のない現代的なモチーフや、作者である瀬戸内自身の肖像を登場させたり、数回にわたって画面をアニメーションのように徐々に変化させる仕掛けを施したりと、自由な遊び心を随所に散りばめながら、イメージを自在に展開した。時には、瀬戸内の原稿よりも横尾の挿絵の方が先に描かれることもあり、本来、文章に従属するはずの「挿絵」のあり方を超えたこれらの挿絵は、それ自体が独立した一つの世界を形作っているといっても過言ではない。 同氏が自らの「イラストレーションの総決算」と述べるとおり、画面一つ一つに高い緊張感と強度を備えたこれらの挿絵は、これまでの仕事の中でも特筆すべき存在であり、ユニークで謎めいた図像と執拗なまでの精緻な線描は、観る者に鮮烈なインパクトを与えてきた。
12月12日 (土) より神戸の横尾忠則現代美術館にて「横尾忠則 幻花幻想幻画譚」が開催中だ。会期は2016年3月27日 (日) まで。
本展では、横尾忠則 (よこお・ただのり) が、1974年から75年に新聞連載された瀬戸内寂聴 (せとうち・じゃくちょう) による時代小説『幻花』のために描いた挿絵を紹介。
同氏は、室町後期を舞台とするこの小説に対して、ストーリーと関係のない現代的なモチーフや、作者である瀬戸内自身の肖像を登場させたり、数回にわたって画面をアニメーションのように徐々に変化させる仕掛けを施したりと、自由な遊び心を随所に散りばめながら、イメージを自在に展開した。時には、瀬戸内の原稿よりも横尾の挿絵の方が先に描かれることもあり、本来、文章に従属するはずの「挿絵」のあり方を超えたこれらの挿絵は、それ自体が独立した一つの世界を形作っているといっても過言ではない。 同氏が自らの「イラストレーションの総決算」と述べるとおり、画面一つ一つに高い緊張感と強度を備えたこれらの挿絵は、これまでの仕事の中でも特筆すべき存在であり、ユニークで謎めいた図像と執拗なまでの精緻な線描は、観る者に鮮烈なインパクトを与えてきた。
本展では、同氏のグラフィック・ワークの最高傑作の一つである「幻花」挿絵の貴重な原画全371点を一堂に展示し、その魅力に迫る。
会期中は、「幻花」挿絵をもとに「連歌」の形式をかりて、オリジナルの物語をつくるワークショップも行われる。詳細・ご予約はウェブサイトにて。
<展覧会情報>
「横尾忠則 幻花幻想幻画譚」
会期: 2015年12月12日 (土) – 2016年3月27日 (日)
時間: 10:00 – 18:00 (金・土曜日は20:00まで。入館は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日 (ただし3月21日は開館、3月22日は休館) 年末年始・メンテナンス休館 (12月31日 − 1月15日)
場所: 横尾忠則現代美術館
住所: 兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
Tel: 078-855-5607
観覧料: 一般 700円/大学生 550円/高校生・65歳以上 350円/中学生以下無料
主催: 横尾忠則現代美術館 ([公財]兵庫県芸術文化協会)、神戸新聞社、産経新聞社
後援: 兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、サンテレビジョン、ラジオ関西
協力: ホテルオークラ神戸
HP: www.ytmoca.jp/exhibitions/2015/12/3.html