Chanel (シャネル) ハイジュエリーが呼び起こす、カフェ ソサエティのアリュール
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Chanel (シャネル) ハイジュエリーが呼び起こす、カフェ ソサエティのアリュール
Chanel High Jewelry The Roaring Café Society
1909年、高名なバレエ リュスがパリのシャトレ座にて旗揚げしたことを受け、Jean Cocteau (ジャン・コクトー) が記した一節だ。その後 1913 年に初演を迎えた Igor Stravinsky (イーゴリ・ストラヴィンスキー) 作曲による「SACRE DU PRINTEMPS (春の祭典)」は大きなセンセーションを巻き起こし、20世紀というモダンエイジの訪れを告げた。 “Les Années Folles (レ・ザネ・フォル)”。第1次世界大戦の最中という激動の時代において、ヨーロッパはたちまち様々な階級、人種、そして文化が入り乱れる狂乱の時代を迎えたのだ。
Editor – Shunsuke Okabe
「フランス全土を揺るがし、民衆を興奮させる祭典の赤い幕が上がった」
1909年、高名なバレエ リュスがパリのシャトレ座にて旗揚げしたことを受け、Jean Cocteau (ジャン・コクトー) が記した一節だ。その後 1913 年に初演を迎えた Igor Stravinsky (イーゴリ・ストラヴィンスキー) 作曲による「SACRE DU PRINTEMPS (春の祭典)」は大きなセンセーションを巻き起こし、20世紀というモダンエイジの訪れを告げた。 “Les Années Folles (レ・ザネ・フォル)”。第1次世界大戦の最中という激動の時代において、ヨーロッパはたちまち様々な階級、人種、そして文化が入り乱れる狂乱の時代を迎えたのだ。
肩書きではなく才能こそが称賛すべきものという、既存の価値観を根底から覆す思想を持つ貴族、資産家、社交界の名士、詩人、音楽家、芸術家たちは、昼夜カフェに入り浸り社交にいそしんだ。そしてこのボヘミアンのコミュニティは後にカフェ ソサエティと呼ばれ、パリ、ヴェネチア、サンモリッツ、リヴィエラ、そしてロングアイランドなどヨーロッパ中を放浪し、その存在感を知らしめた。Pablo Picasso (パブロ・ピカソ)、Erik Satie (エリック・サティ)、Christian Berard (クリスチャン・ベラール)、Faucigny-Lucinge (フォシニー=リュサンジュ)、Marie-Laure de Noailles (マリー=ロール ド ノアイユ)、Josè-Maria Sert (ホセ=マリア・セール) と彼の妻である Misia (ミシア)。類稀なる感性の持ち主たちの才能が開花したこの時代、その中心にいたのは他でもない Gabrielle Chanel (ガブリエル シャネル) だ。
自由に人生を生き、創造し、愛し、美の探究により倦怠を追放すること。カフェ ソサエティの自由な想像力を体現する彼女のアティテュードは、Paul Morand (ポール・モラン)が “19世紀のスタイルを破滅させた天使” と称したという事実からも伺い知ることが出来る。
当時の熱狂的なエネルギー、そして独自性や意外性、インスピレーションから生まれた想像力を礼賛する思想を反映させたのが、Chanel (シャネル)によるハイジュエリーコレクション、「Café Society (カフェ ソサエティ)。その眩いばかりの輝きは、また同時に新しい美の表現、規範や伝統の束縛から解放されたアリュール (魅力) を湛えている。
夜ごと繰り広げられたカフェ ソサエティの宴にインスパイアされた「Café Society」コレクションの「ミッドナイト」シリーズ。アールデコのような抽象的な花々と月をイメージしたシルエットが、深淵な輝きのオニキスとダイヤモンドにより表現されている。
ファッションのインスピレーションを男性のスタイルから得ていた Gabrielle Chanel。名作「モロッコ」にて Marlene Dietrich (マレーネ・ディートリッヒ) が見せた男装の麗人姿よろしく、タキシードの様式美と女性ならではのエレガンスを融合させたハイジュエリーは、驚くほど贅沢に宝石を用いているにもかかわらず、軽やかかつモダンな印象だ。
マドモアゼル シャネルが初めてハイジュエリー コレクションを発表した1932年。「Bijoux de Diamants(ダイヤモンド ジュエリー)」と名付けられたこのコレクションで打ち出され、その斬新さが話題となった彗星 (コメット) モチーフは、メゾンを代表するモチーフとして今なお親しまれている。今年の9月に Chanel 社によって買い戻されたことでも話題を集めた、Gabrielle Chanel の邸宅、「ラ パウザ」で親しい面々と夜空を仰ぎ流れ星に願いをかけたというストーリーに基づいた「Muse de Chanel (ミューズ ドゥ シャネル)」シリーズでは、コメットとパールという象徴的なモチーフをあしらった作品が揃う。
1921年に発表されたフレグランス、「シャネル N°5」のボトルストッパーや、Chanel にとって最初のウォッチである「プルミエール」と同じ八角形のパリ ヴァンドーム広場。その幾何学的なモチーフは、「Café Society」において、マドモアゼルが大切にしていたシンボルを用いた3つの象徴的なリングへと置き換えられている。
キュビズムの破壊的な創造性に着想を得た「Sunset de Chanel (サンセット ドゥ シャネル)」。ピンクからオレンジへと繊細な表情を見せるパパラチアサファイアとピンクオパールは、パリの石畳に差し込む夕暮れを想起させる。
1920年代に欧米で流行したフラッパールック。しなやかなフリンジドレスでチャールストンを踊る様子を表現した「Charleston (チャールストン) のジュエリーたちが、身に纏うことでその軽やかなステップを見せる。
問い合わせ先/シャネル (時計・宝飾) 0120-159-559
HP: www.chanel.com