元祖スーパーモデル、Cindy Crawford (シンディ・クロフォード) が現役を引退

巨匠 Peter Lindbergh (ピーター・リンドバーグ) が捉えた4人女性たちのモノクロ写真に目を奪われたファッションファンは一人や二人ではないはずだ。場合によってはそれが、Ricahrd Avedon (リチャード・アヴェドン) による Versace (ヴェルサーチ) のキャンペーンかもしれない。いずれにせよ、現代のファッション史において間違いなく最も華やかだった90年代を象徴するスーパーモデルという存在は、20年以上の月日が経った今なお伝説として語り継がれている。そしてこの輝かしい伝説の中の中心人物である Cindy Crawford (シンディ・クロフォード) が、現役の舞台から降りることがアメリカの航空会社 Uniter Airlines (ユナイテッド・エアライン) の機内誌『Rhapsody magazine (ラプソディ・マガジン)』のインタビューにて明らかとなった。昨年の9月にニューヨークのアート出版社 Rizzoli (リゾーリ) から自叙伝『Becoming』を出版したばかりの Cindy。直近では Balmain (バルマン) の2016年春夏キャンペーンにて盟友 Naomi Campbell (ナオミ・キャンベル) や Claudia Schiffer (クラウディア・シファー) とともにキャンペーンモデルとして起用されている。インタビュー内にて Cindy はこれまでのキャリア、そして今後の展望について以下のようにコメントしている。

「もちろん今後あと10年は写真に撮られる機会があるはず。でもそれはもうモデルとしてではないわ。私がそう望んでいるの。モデルとしての仕事はもうめいっぱいやりきったから。才能溢れるフォトグラファーたちとすでにたくさんの仕事をした。それなのに、これ以上何をすればいいっていうのかしら？(モデルという仕事を通して) これ以上自己探索や自己検証を重ねることはもうしたくないの。」

モデルという肩書きではなくとも Cindy にはスターとしていつまでも輝いていてほしいというのが正直なところだろう。あわよくば、なんちゃって復帰なんてことも期待しながら、当分は昨年9月にアメリカのトークショー『Late Night with Seth Meyers』にて登場した姿を眺めて待っていよう。