近未来のプレタ・クチュール、Delpozo (デルポゾ) 2016-17年秋冬コレクションが打ち出す「メトロポリス」
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近未来のプレタ・クチュール、Delpozo (デルポゾ) 2016-17年秋冬コレクションが打ち出す「メトロポリス」
Josep Font Explores Extravagant Metropolice At Deopozo Fall Winter Runway
スペイン人デザイナー、Jesús del Pozo (ヘスス・デル・ポゾ) が70年代に創設したファッションブランド、Delpozo (デルポゾ)。2011年に他界した Jesús del Pozo (ヘスス・デル・ポゾ) の後を受けクリエイティブ・ディレクターに就任した Josep Font (ジョセップ・フォント) による2016-17年秋冬コレクションは、SF映画の金字塔『Metropolice (メトロポリス)』にインスパイアされた「ラグジュアリー・プレタ・クチュール」だ。
スペイン人デザイナー、Jesús del Pozo (ヘスス・デル・ポゾ) が70年代に創設したファッションブランド、Delpozo (デルポゾ) のクリエイティブ・ディレクターに Josep Font (ジョセップ・フォント) が就任したのが2012年のこと。そこから4年の間に Delpozo は、世界中のエディターやセレブリティ、そしてファッションブロガーがラブコールを送るイット・ブランドへと成長を遂げた。Delpozo の世界観は単純かつ複雑、スペインらしい華やかな色使いとパリ仕込みのクチュールテクニックを最大限に駆使しながらも、繊細かつ絢爛なエンブロイダリーとミニマルかつ都会的なシルエットを融合させたようなイメージだ。そのことは Delpozo があえてプレタポルテでもオートクチュールでもなく、「ラグジュアリー・プレタ・クチュール」としてコレクションを発表していることからも伺える。
そして今回 NY ファッションウィークにて披露された2016-17年秋冬コレクションでは、その大胆なアプローチをさらに進化させたようなアヴァンギャルドなルックが披露された。感情的であることと理性的であること。ヴィクトリアン様式のクラシカルな装飾と近未来的なテクスチャー。ロマンティックな色彩感覚とダークなアトモスフィア。今季コレクションでは対照的な要素を、半ばニュートラルにマッチさせたようなエクレクティックなスタイルが目を引く。1927年に上映された Fritz Lang (フリッツ・ラング) によるSF映画の金字塔『Metropolis (メトロポリス)』を彷彿とさせるタイトなボディスーツには、トランスペアレントな刺繍がふんだんにもちいられ、構築的なシルエットのアウターと強烈なコントラストを演出している。
昨シーズン2016年春夏のランウェイで登場したブランド初のバッグコレクション「Benedetta (ベネデッタ)」や「Bo (ボー)」サッチェル、「Tyng (ティング)」フラップバッグや「Gret (グレット)」クラッチは今回、スムースなスエードやグレインドレザーなど幅広い素材で登場。比較的シンプルなラインナップながら、今後 Delpozo がウェアのみならずアクセサリーを含めどのような展開を見せるか注目だ。
HP: www.delpozo.com