Bottega Veneta (ボッテガ・ヴェネタ) がミラノのホームコレクション専門ブティックにて新作を披露
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Bottega Veneta (ボッテガ・ヴェネタ) がミラノのホームコレクション専門ブティックにて新作を披露
Salone del Mobile 2016, Bottega Vaneta Recalling The Italian Renaissance
4月12日から17日まで開催された「ミラノサローネ 2016」より、Tomas Maier (トーマス・マイヤー) による Bottega Veneva (ボッテガ・ヴェネタ) の最新ホームコレクションにフォーカス。
4月12日から17日まで開催された「ミラノサローネ 2016 (Salone del Mobile Milano 2016)」期間中、Bottega Veneta (ボッテガ・ヴェネタ) の最新ホーム・コレクションが披露された。
近年では珍しくなくなったファッションデザイナーとインテリアの邂逅だが、Bottega Veneta の気合の入り方は一味異なる。2006年に、ブランドのクリエイティブ・ディレクターである Tomas Maier (トーマス・マイヤー) が一台のベンチをデザインしたことから始まったこのコレクションでは、これまでにムラーノ島の職人たちによるガラス製品や、ベルリン王立陶器製作所 (KPM) が手がけたポーセリン、そしてイタリア家具の名門 Poltrona Frau の協力のもと製作されるチェアに至るまで、ホームデザインの全般において提案を続けてきた。
現在では、ブランド発祥の地であるイタリア、ヴェネト地方ヴィチェンツァに家具専用のアトリエを設け、製造を行うまでになった Bottega Veneta。その一貫した世界観は、本年度「ミラノサローネ 2016」の開催に先立って Tomas Maier が Bottega Veneta のオフィシャル Instagram (インスタグラム) アカウントをジャックして投稿した、”インティメイト” なライフスタイル写真からも伺い知ることができる。
そして肝心のコレクションでは、「Rudi」と名付けられたシーティングシリーズをはじめ、ファニチャー、陶磁のテーブルウェア、カトラリーなど、ミニマルなデザインの中に卓越したクラフツマンシップが生かされた珠玉のラインナップが展開。それぞれのディティールには随所にスエードやレザーがあしらわれるなど、控えめな中にラグジュアリーなアクセントが際立つデザインが印象的だ。そのほかにイタリア人ジュエリーデザイナーの Osanna Visconti di Modrone (オサナ・ヴィスコンティ・ディ・モドローネ) とのコラボでは、ブランドのシグネチャーであるイントレチャートをブロンズで再解釈したアーティスティックなテーブルセットなども登場した。
新作発表の会場となったのは、ミラノの中心、ボルゴスペッソ通りにある Bottega Veneta ホーム・コレクションのブティック。18世紀に建てられた「ガッララーティ・スコッティ邸」の施設内にあるこのブティックでは、もとよりブティック内に展示されている18世紀イタリア後期ルネサンスの巨匠、Giovanni Battista Tiepolo (ジョバンニ・バッティスタ・ティエポロ) によるフレスコ画に加え、今回のために Robilant+ Voena (ロビラント+ヴォーナ) ギャラリーの協力のもとキュレートされた芸術作品を展示。Alberto Burri (アルベルト・ブッリ)、Agostino Bonalumi (アゴスティーノ・ボナルーミ)、Michelangelo Pistoletto (ミケランジェロ・ピストレット)、Lucio Fontana (ルーチョ・フォンタナ) など巨匠たちの芸術作品が見守る中、ファッション、アート、そしてホームデザインが三位一体となった荘厳な調べを奏でた。