ヴィスコンティが愛した絶世の美貌が 4K で蘇る、特別上映「ヴィスコンティと美しき男たち」が開催

映画『山猫』より、主演の Claudia Cardinale (クラウディア・カルディナーレ) と Alain Delon (アラン・ドロン)

イタリア人映画監督、Luchino Visconti (ルキーノ・ヴィスコンティ)。イタリア、ミラノを統治した名門貴族の末裔である彼は、その類い稀な洗練された美意識と、一切の妥協を許さない本物志向で、映画史に燦然と輝く孤高の巨匠としてその名が知られている。

自身も目を見張るほどの美男子であった Visconti だが、それと同じく彼の作品の多くには端正な顔立ちの俳優が彩りを添えている。「監督の仕事の中で、私の情熱を掻き立てるのは、俳優との仕事である」と語るほどのスター主義であった彼のお眼鏡にかなった俳優は数知れず。その中でも彼に最も愛され、不滅の美を手にいれたのが、Alain Delon (アラン・ドロン)、そして Helmut Berger (ヘルムート・バーガー) の2人だ。

彼らが主演を務め、イタリア統一戦争を背景にシチリア名門貴族の没落を描いた『山猫』と、ワーグナーのパトロンとしても知られるバイエルン国王ルートヴィヒⅡ世の半生を描いた超大作『ルートヴィヒ』。この2作品と、2名の絶世の美男子を存分に堪能出来る特別上映が、5月14日から開催される。その名も「ヴィスコンティと美しき男たち」。本上映では、『山猫』と『ルートヴィヒ』をそれぞれ 4K 修復版、そしてデジタル修復版で蘇らせた作品を国内で初お披露目する。

「私たちの最高の宝物が帰ってきたのだ。その完全なる美しさをまとって」と語るのは、2010年に発足した『山猫』の 4k 修復プロジェクトに、Gucci (グッチ) とともに The Film Foundation (ザ・フィルム・ファンデーション) 名義で資金提供を行った Martin Scorsese (マーティン・スコセッシ)。時代を超えて人々を魅了する圧倒的な “美貌” は、デジタルテクノロジーによって新たな輝きを纏っている。

「ヴィスコンティと美しき男たち」は5月14日より YEBISU GARDEN CINEMA にてロードショー。その後全国にて順次公開となる。

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