Gucci (グッチ) が国際模倣対策対策連合から脱退、Alibaba (アリババ) の加盟に反発
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Gucci (グッチ) が国際模倣対策対策連合から脱退、Alibaba (アリババ) の加盟に反発
Gucci Quits IACC Beacuse Of Alibaba's Membership
Gucci (グッチ) が、米国の国際模倣対策連合(International Anti-Counterfeiting Coalition、IACC) から脱退した。ブランドにとって2度目となる今回の脱退は、4月に中国の最大手eコマースサイト Alibaba (アリババ) がIACC のメンバーに加盟したことに起因するもの。
Gucci (グッチ) が、米国の国際模倣対策連合(International Anti-Counterfeiting Coalition、IACC) から脱退することを発表した。英『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』によると、ブランドにとって2度目となる今回の脱退は、4月に中国の最大手eコマースサイト Alibaba (アリババ) がIACC のメンバーに加盟したことに起因するもの。
IACC は、Chanel (シャネル) や Apple (アップル) などをはじめとする約250以上の会員が加盟している非営利団体。
Michael Kors (マイケル コース) も4月に IACC から脱退しており、Alibaba を「私たちの最も危険で有害な敵」と主張。Alibaba の IACC 加盟をめぐっては、圧倒的な威力を持って国際展開する同社の模倣品に対する取り組みがどれほどの効果をもたらしているのかという疑問が一部のブランドから投げかけられている。Gucci は、Balenciaga (バレンシアガ) をはじめとする Kering (ケリング) グループの他ブランドとともに、Alibaba をそのeコマースのプラットフォームによって模造品を助長し、その売り上げで利益を得ているとしてニューヨーク連邦裁判所に告訴。Alibaba は、その訴えを「無駄な訟訴」として棄却している。
「IACC はその決定を尊重し、将来に身を乗り出し、連合をその意思に沿うように導くことを約束した。」と IACC の会長 Robert Barchiesi は電子メールで発表。「それが決済処理かオンラインの市場であろうとなかろうと、選択は明らかであり、彼らはこの問題の解決において不可欠だ。」
Alibaba は、リーダーシップの地位や投票の権限がない特別なカテゴリーに分類。Robert Barchiesi は、同社の IACC 加盟について米国の大手eコマースサイト eBay (イーベイ) の加盟要請に対して応じたものだったと主張。しかし、結局 eBay は IACC に加盟していない。
Alibaba は、自社の IACC 加盟は積極的に知的財産権を保護していくため、より密接に効果的なブランドとの協力を進める第一歩だと発表している。この件に関する Gucci の見解は、まだ公式には発表されていない。