超豪華キャスト『ヘイル、シーザー!』コーエン兄弟の映画愛と10のトリビア
News
超豪華キャスト『ヘイル、シーザー!』コーエン兄弟の映画愛と10のトリビア
10 Things You Didn’t Know About The Film ‘Hail, Caesar!’
第3弾は、『ファーゴ』『ビッグ・リボウスキ』『ノーカントリー』『トゥルー・グリット』などアカデミー賞を4度受賞したコーエン兄弟の華麗なる集大成ともいうべき最新作『ヘイル、シーザー!』。コーエン兄弟常連の Josh Brolin (ジョシュ・ブローリン)、George Clooney (ジョージ・クルーニー)、Alden Ehrenreich (アルデン・エーレンライク)、Ralph Fiennes (レイフ・ファインズ)、Jonah Hill (ジョナ・ヒル)、Scarlett Johansson (スカーレット・ヨハンソン)、Frances McDormand (フランシス・マクドーマンド)、Tilda Swinton (ティルダ・スウィントン)、Channing Tatum (チャニング・テイタム) など、ハリウッド超大作の主役級スターから、アカデミー賞常連の名優まで、コーエン兄弟にしか実現できなかった豪華スターが顔を揃える。
映画をあまり見ないあなたにも、映画好きのあなたにも。新作旧作取り混ぜながらお送りする映画企画。あらすじとショートレビュー、ネタバレと、映画が少しだけおもしろくなるトリビアをご紹介します。
第3弾は、『ファーゴ』『ビッグ・リボウスキ』『ノーカントリー』『トゥルー・グリット』などアカデミー賞を4度受賞したコーエン兄弟の華麗なる集大成ともいうべき最新作『ヘイル、シーザー!』。コーエン兄弟常連の Josh Brolin (ジョシュ・ブローリン)、George Clooney (ジョージ・クルーニー)、Alden Ehrenreich (アルデン・エーレンライク)、Ralph Fiennes (レイフ・ファインズ)、Jonah Hill (ジョナ・ヒル)、Scarlett Johansson (スカーレット・ヨハンソン)、Frances McDormand (フランシス・マクドーマンド)、Tilda Swinton (ティルダ・スウィントン)、Channing Tatum (チャニング・テイタム) など、ハリウッド超大作の主役級スターから、アカデミー賞常連の名優まで、コーエン兄弟にしか実現できなかった豪華スターが顔を揃える。

© Universal Pictures

© Universal Pictures
<あらすじ>
1950年代のハリウッド。超大作映画『ヘイル、シーザー!』の撮影中、主演俳優のウィットロック(ジョージ・クルーニー)が何者かによってさらわれてしまった。スタジオで働く何でも屋のエディ・マニックス (ジョシュ・ブローリン)は、事態の収拾をはかるのだが……。
<レビュー>
コーエン兄弟らしい「間」とユーモア、そして皮肉に満ち溢れた1本。エディは失踪したウィットロックの捜索だけではなく、突然妊娠した女優(スカーレット・ヨハンソン)の尻ぬぐいや、演技がド下手なアクション俳優(アーデン・エアエンライク)を気むずかし屋の映画監督(レイフ・ファインズ)に使わせるなど、さまざまな問題を抱えています。そんな中、「映画なんかやめて、うちの会社に来ないか」と誘われ続けるんですね。ああ、たしかに寝る間も惜しんで働いて、大して儲かりもせず、心労はたまっていくばかり。転職した方がいいのかもと、心が揺らぎかけるのです。安定した会社に入れば妻も喜ぶ。休みだってとれるだろう。でもな、俺は、映画が好きなんだ!くそ、映画をなめるな!ちゃんとやれ!このやろう!つまり、これはコーエン兄弟なりの「映画愛」なのです。「俺たちは映画を作るのが好きだ」、というシンプルで力強い叫びを、コミカルでカラフルで、そしてピリッと毒っけのある味付けをして、わたしたちに贈ってくれるのです。

(左) イーサン・コーエン (右) ジョエル・コーエン | © Universal Pictures
1. Josh Brolin は本当に George Clooney を平手打ちしています。George Clooney の反応は本物です。
2. 「キャピタル・ピクチャーズ」という虚構の映画スタジオは、コーエン兄弟の『バートン・フィンク』(1991年)にも登場しました。社会派の劇作家 Barton Fink (バートン・フィンク) が、ハリウッドの大手スタジオ「キャピタル・ピクチャーズ」から映画脚本の執筆依頼を受けるという話です。
3. 『ロッキー4/炎の友情』(1985年) 、『エクスペンダブルズ』(2010年)などに出演している Dolph Lundgren (ドルフ・ラングレン) がカメオ出演しています。しかし、ほんの少ししか映っていないため、見分けることは困難です。ドルフ・ラングレンは、映画に出られてとても名誉に思う、と言っています。コーエン兄弟から声が掛かるとは思っていなかったからです。
At the ‘Hail Caesar’ premiere. Great film! pic.twitter.com/KoQ4hRynfj
— Dolph Lundgren (@Dolph_Lundgren) 3 February 2016
4. 登場人物のほとんどは、実在の人物を元にしています。Josh Brolin 演じるエディ・マニックスは映画プロデューサーでした。George Clooney 演じるベアード・ウィットロックは、Robert Taylor (ロバート・テイラー)《『哀愁』(1940年)》、Charlton Heston (チャールトン・ヘストン)《『ベン・ハー』(1959年)》、Kirk Douglas (カーク・ダグラス)《『突撃』(1957年)》、が元になっています。また、Channing Tatum 演じるミュージカルスターは、Gene Kelly (ジーン・ケリー)《『踊る大紐育』(1949年)、『雨に唄えば』(1952年)》になっています。

© Universal Pictures
5. ウィットロックが抱える大きな秘密は、『風と共に去りぬ』での主演俳優、Clark Gable (クラーク・ゲーブル) に立てられた「役をもらうために監督と寝た」という噂が元になっています。

© Universal Pictures
6. Josh Brolin と、アーン役の Christopher Lambert (クリストファー・ランバート) は『ロードランナー』(1994年)で共演しています。その後、Christopher Lambert は妻である Diane Lane (ダイアン・レイン) と離婚。Diane Lane は2004年に Josh Brolin と結婚しました。『ヘイル、シーザー!』の撮影が始まる前、このふたりは離婚しています。
7. 2004年に映画の企画が持ち上がった時には、映画の舞台は1920年代でした。1927年、アメリカで世界初のトーキー映画『ジャズ・シンガー』が公開されました。また、1929年、アカデミー賞が始まりました。
8. Frances McDormand (フランシス・マクドーマンド) がコーエン兄弟とタッグを組む8本目の映画です。Frances McDormand はJoel Coen (ジョエル・コーエン) の妻で、コーエン兄弟監督『ファーゴ』(1996年)でアカデミー賞主演女優賞を獲得しています。
9. オスカー俳優が4人 (George Clooney、Frances McDormand、Fisher Stevens (フィッシャー・スティーヴンス)、Tilda Swinton) と、3人のノミニー (Josh Brolin、Jonah Hill、Ralph Fiennes) が出演しています。
10. 「ビキニ島水爆実験が3週間早く起こった」という台詞があります。このことから、『ヘイル、シーザー!』の舞台は1954年3月であることがわかります。

© Universal Pictures
映画タイトル | 『ヘイル、シーザー!』 |
原題 | Hail, Caesar! |
監督・脚本・製作 | Joel Coen & Ethan Coen (ジョエル&イーサン・コーエン) |
キャスト | Josh Brolin (ジョシュ・ブローリン)、George Clooney (ジョージ・クルーニー)、Alden Ehrenreich (アルデン・エーレンライク)、Ralph Fiennes (レイフ・ファインズ)、Jonah Hill (ジョナ・ヒル)、Scarlett Johansson (スカーレット・ヨハンソン)、Frances McDormand (フランシス・マクドーマンド)、Tilda Swinton (ティルダ・スウィントン)、Channing Tatum (チャニング・テイタム) ほか |
配給会社 | 東宝東和 |
HP | hailcaesar.jp |
© Universal Pictures | |
5月13日(金) TOHOシネマズ シャンテ他 全国ロードショー |
Source:
www.uselessdaily.com/movies/hail-caesar-25-interesting-facts-about-the-movie-list
www.imdb.com/title/tt0475290/trivia