フォトグラファー永瀬沙世が2年振りの写真集『SPRITE (スプライト)』を発売、個展も同時開催

© 永瀬沙世

フォトグラファー永瀬沙世の写真集『SPRITE（スプライト)』とそれを記念した同タイトルの個展が、代官山の「AL」で2016年6月28日 (火) から開催される。

本展覧会では、永瀬が2011年東日本大震災の直後から撮影してきた作品たちが展示される。タイトルとなる『SPRITE』とは、精霊、小妖精を意味とし、人間の本来の持つ研ぎ澄まされた感覚や、誰も知らない世界に足を踏み入れたときの瞬間の感覚をここでは表現している。

そして今回、同タイトルの写真集も2年ぶりに発売となる。この『SPRITE』について永瀬は下記のようにコメントしている。

「例えば自然の中を歩いたり夜の海に入ると何か気配を感じる、それは何なのかよくわからないけど古代あら人間のこういう感覚は現代文明になっても変わっていないかもしれない。『SPRITE』は2011年東日本大震災の直後に撮影し、5年後の2016年に仕上げをした。私たちは子供の頃から長い旅をつづけてきている。未知なる世界、導き手のいない新しい場所に足を踏み入れた時の瞬間を描きたかった。」

彼女の持つ風情のある感性を堪能できるこの展覧会は7月7日 (木) まで開催。

＜プロフィール＞
永瀬沙世 (ながせ さよ) 1978年 兵庫県生まれ。これまで7冊の写真集を製作し、『PINK LEMONADE』、『Asphalt & Chalk』は、パリを拠点とするストックホルムの「Libraryman 社」から出版するなど国内外問わず活躍している。