アカデミー賞外国語映画賞代表、ジョージア映画『みかんの丘』、『とうもろこしの島』が2本同時公開決定
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アカデミー賞外国語映画賞代表、ジョージア映画『みかんの丘』、『とうもろこしの島』が2本同時公開決定
'Mandariinid' & 'Simindis kundzuli' To Launch In Japan From Septemver 17
1989年、アブハジアがグルジアから独立を求めたことにより起きたアブハジア紛争を背景にした2つのジョージア (グルジア) 映画、『みかんの丘』と『とうもろこしの島』が、2016年9月17日 (土) から岩波ホールにて2本同時公開することが決定した。
1989年、アブハジアがグルジアから独立を求めたことにより起きたアブハジア紛争を背景にした2つのジョージア (グルジア) 映画、『みかんの丘』と『とうもろこしの島』が、2016年9月17日 (土) から岩波ホールにて2本同時公開することが決定した。
1991年のソ連邦解体後の内戦、民族紛争等によって大きな打撃を受け、1994年には停戦合意が成立したが今なお緊張が続く両国。今回上映される2つの作品は、アブハジア紛争をテーマにそれぞれ異なる視点で描かれており、戦争の不条理さと戦火におかれても人間としてあるべき姿を映している。
エストニア、ジョージアそれぞれの国でアカデミー外国語映画賞代表、世界各国の映画祭で多くの賞を受賞した『みかんの丘』は、アブハジアで紛争が激化する中、みかん畑で働くふたりのエストニア人が敵同士の傷ついた兵士を看病することを通して、人間としての誇りと戦争の醜さを描く作品である。監督は、Zaza Urushadze (ザザ・ウルシャゼ) が手掛け、アカデミー賞外国語映画賞をノミネートした。
一方、『とうもろこしの島』の舞台は、ジョージア(グルジア) と、アブハジアの間を流れるエングリ川にできる中州。川の両岸で銃を向けあう中、アブハス人の老人と少女は、中州で黙々ととうもろこしを育てる中、傷を負った若いジョージア兵を発見する。大自然の恵みと人間の営みを対比させながら戦争を描いた作品となっている。解禁された予告編では、美しい自然の中、銃声がひびく地域で、平穏に作物を育てる人々が、紛争に巻き込まれながらも、人間同士のつながりを大事にし、戦争の意味を感じさせるものになっている。
多くの映画人がジョージア (グルジア) の独特の文化、風土を背景にして数々の名作を生み出しているジョージア(グルジア) 映画。その特有のユーモアや人間味溢れる情景を持ち合わせながら、戦争とは何のために行うのか、戦火においても人間らしさ、その営みを失わず懸命に生きる姿を痛烈に突きつける映像に感動せずにはいられないだろう。公開は2016年9月17日、2作品同時上映。
みかんの丘 | |
原題 | Mandariinid |
監督・脚本 | Zaza Urushadze (ザザ・ウルシャゼ) |
製作 | Ivo Felt (イボ・フェルト)、Zaza Urushadze (ザザ・ウルシャゼ) |
撮影 | Rein Kotov (レイン・コトブ) |
出演 | Lembit Ulfsak (レンビット・ウルフサク)、Elmo Nuganen (エルモ・ニュガネン)、Mikheil Meskhi (ミヘイル・メスヒ)、Giorgi Nakashidze (ギオルギ・ナカシセ) 他 |
製作国 | エストニア・ジョージア合作 |
製作年 | 2013年 |
上映時間 | 87分 |
配給 | ハーク |
とうもろこしの島 | |
原題 | Simindis kundzuli |
監督 | George Ovashvili (ギオルギ・オヴァシュヴィリ) |
製作 | Nino Devdariani (ニノ・デブダリアニ)、Eike Goreczka (エイケ・ゴレツカ) |
脚本 | George Ovashvili (ギオルギ・オヴァシュヴィリ)、Nugzar Shataidze (ヌグザル・シャタイゼ) |
撮影監督 | Elemer Ragalyi (エレメル・ラガリ) |
出演 | Ilyas Salman (イリアス・サルマン)、Mariam Buturishvili (マリアム・ブトゥリシュヴィリ)、Irakli Samushia (イラクリ・サムシア)、Tamer Levent (タマル・レヴェント) |
製作国 | ジョージア・チェコ・フランス・ドイツ・カザフスタン・ハンガリー合作 |
製作年 | 2014年 |
上映時間 | 100分 |
配給 | ハーク |