デヴィッド・リンチ と西陣織十二代目の細尾真孝がコラボした展覧会が開催

『ツイン・ピークス』が2017年に公開、『マルホランド・ドライブ』が21世紀の偉大な映画のトップに輝くなど、最近何かと話題が絶えない奇才映画監督 David Lynch (デヴィッド・リンチ) 。そんな彼の作品が日本にやってくるという情報が届いた。

David Lynch が画家としてもアーティスト活動を行っていることは言うもがないが、今回は、彼の描写する心理的重層世界が、禄元年(1688年)創業の西陣織十二代目の細尾真孝の9,000本の糸によって紡ぎ出す重層的世界と出会ったら…という世界観を表現する展覧会 DAVID LYNCH meets HOSOO「螺旋状の夢_ 夢見るように目覚める」が2016年10月7日(金) から11月13日(日) まで開催される。

同展覧会では、David Lynch の一点の絵画作品「SPIRAL」がインスピレーションの核となる。螺旋状に描かれた 「SPIRAL」は、GYRE = 渦巻きの建築構造と重ね合わせられ、新たな渦巻きによって環流が生み出される。David Lynchの絵画作品のイメージと世界観を細尾真孝がデジタルテクノロジーを介在させた、最新の西陣織の技術を駆使することによって、重層的世界と多層的世界が融合した未だかつて見た事もなかった新たな世界観を、2人のクリエーターによって現出させる。

David Lynch はEYE OF GYRE への以下のようなメッセージを残している。

「螺旋は上昇・下降を繰り返す円環である。この螺旋は、私にとって進化を表象する円環なのである」