LACOSTE (ラコステ)が Jean-Paul Goude (ジャン=ポール・グード)とコラボした限定カプセルコレクションを発売
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LACOSTE (ラコステ)が Jean-Paul Goude (ジャン=ポール・グード)とコラボした限定カプセルコレクションを発売
LACOSTE To Launch The New Collection With Jean-Paul Goude
LACOSTE (ラコステ) がデザイナー、写真家、映像監督、グラフィックアーティスト…など多岐にわたり活躍するJean-Paul Goude (ジャン=ポール・グード) とコラボしたコレクション「HOLIDAY COLLECTOR2016」を2016年11月中旬より全国の LACOSTE および LASOCTE e-shop にて一斉発売 (アウトレットを除く) する。
LACOSTE (ラコステ) がデザイナー、写真家、映像監督、グラフィックアーティスト…など多岐にわたり活躍するJean-Paul Goude (ジャン=ポール・グード) とコラボしたコレクション「HOLIDAY COLLECTOR2016」を2016年11月中旬より全国の LACOSTE および LASOCTE e-shop にて一斉発売 (アウトレットを除く) する。
今回のコレクション「HOLIDAY COLLECTOR2016」では、メンズ、ウィメンズ のポロシャツを筆頭に、バッグやクラッチ、そして限定のボンバージャケットがラインナップ。LACOSTE の象徴であるワニが、Jean-Paul Goude 流の解釈でアレンジされ、カプセルコレクションのアイテムすべてにその刺繍が施されている。さらに、クリスマスのスペシャルパッケージや広告ヴィジュアルのデザインを Jean-Paul Goude が手がけている。
以下、このコラボが実現に至った経緯や、ロゴに秘められたストーリーについて語ったインタビューをノーカットでお届け。
— どのようにして LACOSTE BY JEAN-PAUL GOUDE プロジェクトは始まりましたか?
Felipe Oliveira Baptista (以下、FOB) : Jean-Paul Goude の作品が大好きです。そして彼が LACOSTE のことを高く評価してくれていること、そしてコミュニケーションという彼の活動の主要な分野で何らかの取り組みを実現したいと思っていることを知っていました。この「LACOSTE Collector」はデザイナーとアーティスト達に一任されたプロジェクトでその機会をついに手に入れることができました。
Jean-Paul Goude (以下、JPG) : Felipe がある日私のもとを訪れました。それはこの上なく素晴らしい時 間でもあり、出会えたことに感謝しています。「今日の午後テニスをするけど、君も参加しないか?」とでも言うように、とてもシンプルなオファーでした。
— アーティストへ一任してこのようなスペクタクルを創り出すことは稀ですか?
JPG: このプロジェクトは日に日に大きなものになっていきました。そして、ミニ パフォーマンスを行うこととな りました。このプロジェクトにおいて、まさに、フェリペはセルゲイ・ディアギレフ、LACOSTEはロシアバレー 団、そして私はタマーラ・カルサヴィラのようなものです。
FOB: Jean-Paul Goude との取り組みにおける最も素晴らしい点は、彼の手法が非常に独特なものであることです。 彼はすでにLACOSTEと切っても切れない関係となり、このコラボレーションは、ジャン=ポールがまさに望んで いた広告キャンペーンで帰結することとなりました。
JPG: 全ては自然発生的に進んでいきました。
— Jean-Paul Goude へは詳細なインストラクションを出していたのですか?
FOB: 今回のオファーは委託ではなく、招待です。つまり、全てを彼に任せたものです。 Jean-Paul Goude 自身が、ビジョンを描き、決定を行い、LACOSTE に関して独自の解釈をしているのです。なので 「Jean-Paul Goude らしくするために、ここはこうして、あそこはこうしてほしい」というような無粋なことは言い ませんでした。全てがありのままです。私の仕事といえば、その作品に感銘を受け、そのビジョンを表現する手助けをすべき、私が敬愛するその人を選ぶことだけでした。私は個人的にこのプロジェクトに関わり、表現方法に関 してサポートするぐらいでした。ブリーフといったようなものはありませんでした。この白紙委任状は、自由へと 続く小さな窓のようなものと言えます。
— LACOSTE のロゴを再解釈するのは簡単でしたか?
JPG: 何をしたらいいのか、まったく分かりませんでした…ワニはある種独特な存在です…ワニのように着飾った らどうなるか?それが私の美学とマッチするベターな答えでした。とてもシンプルに、紙で作り上げました。エフォートレスに見えなくてはなりません。それが真のエレガンスだからです。シンプルなものがこれほどまでに難しいことだと考えたことがありませんでした。その過程が快いものであるようにと、ほかの作品を作るときと同じく、個人的なテーマというものを取り入れてみました。
— あなたにとって、ワニはジャングルの『無法者』で、LACOSTE の控えめなスポーツウェアのイメージとは異な りますか?
JPG: 私が子供の頃、LACOSTE のワニのマークはすでにとても有名でした。彼は孤独ではありません。ミシュランマン、ラッフィングカウそして随分と後になって登場する Kodakettes もそうです。 Felipe との最初の打ち合わせの際に見せた最初のスケッチでは、「ワニは男性のベストフレンドだ」と書き足していました。共有する無意識の中で、ワニに対する一般的なイメージはこんな感じです (彼はワニの閉じられた口から丸呑みされている動物の足が飛び出しているスケッチを示した)。私の場合はこういったイメージではありませんし、LACOSTE というブランドも昔から同じだと思います。ここに、René LACOSTE (ルネ・ラコステ) が リビングルームでくつろぎながら、鎖につながれた獰猛なワニの剥製を抱いている写真があります。
FOB: ランドはそのロゴとそれが意味するものを自由に変えていけるべきなのです。それこそ、地理的になかなか 行くことのできないアフリカにワニを持って行き、そこでブランド活動を行うというような。
JPG: LACOSTE の愛好家たちがそっとロゴを身にまとっていますが、だからといってその控えめなスタンスと無関係なストーリーを語るべきではないということではありません。“ワニ”というニックネームは、30年代にアメリカ人ジャーナリストが René LACOSTE のコートでの粘り強いプレーを見てつけたものです。彼は獲物に喰らいついたら話すことはありませんでした。
— ワニのバレーはどのようになっていくのでしょうか?
JPG: 非常に洗練された 2 匹のトカゲ類の動物が踊る婚姻のダンス。それは、2014年に東京の 21_21 美術館で開催された展覧会で私が展示したものとちょっと似ているロボットたちのバレー。私はダンスが好きです。機会があるたび、私の中の舞踏家が目を覚まし、バレーを上演しようとするのです。200年祭のパレードは、まさにそれにほかなりません。そしてこれからも変わらず続けることでしょう。私は踊り、そして写真を描く。それが私にでき得ることの全てなのです。
— コスチュームに関してはいかがですか?
JPG: そうですね…女性向けには、折り紙や光ファイバー、そしてダンボールでできたこのウェディングドレスが あります。そして、男性向けには、同じものにプラスして、折り紙でできたペニスケースがあります。
— ドローイングから全てが始まったということでしょうか?
JPG: はい。なぜなら私はそもそも多くの人がそう呼ぶように、グラフィックアーティストだからです。フォトグラフィックデザイナーではありますが、写真もグラフィックデザインのひとつの形だということです。
— 動画に関してもということですか?
JPG: はい。一度ドローイングが完成すれば、どんな動画も可能です。無論、提供された素材を使いこなし て、TV のコマーシャルや、SNS などにも活用できます。
— あなたが描いたキャラクターが着ているマスクやとんがり帽が意味するものはなんですか?
JPG: 私の作品の中には、繰り返し登場する要素があります。バウハウスは私が好んで参考にしているものですが、その中でも、Oscar Schlemmer (オスカー・シュレンマー)と彼の『triadic ballet』は特に私のお気に入りです。私自身のバレーは、ファッションショーのときのようにコスチュームを身にまとったキャラクターた ちが回転しながら奏でる特大のオルゴールとより関連性があるのです。
— 音楽に関してはいかがでしょうか?
JPG: とてもリズミカルです。ある種の呪文のようなものです。Palais de la Porte Dorée に住むゴーストたちを眠りから覚まし、一晩限りで蘇らせるような感じですね。それはこのプロジェクトの潜在的なアイデアでも あります。
— ヴァンセーヌ動物園あなたの創造力を掻き立てる最高の場所ということでしょうか?
JPG: そうですね。そして同じく Palais de la Porte Dorée は私をとても熱狂させてくれるということもあり ます。途方もない巨大なコンクリートの壁を隔て、ヴァンセーヌ動物園は私たちが家族と住むエリアから非常に近い場所に位置しています。夏の暑い時には、数マイル離れた厩舎からの臭いがすることもあります。夜になれば、童話のアフリカのごとく、満天の星明りの下、動物たちのうなり声が響いてくるのです。