パリの気鋭ブランド KOCHÉ (コーシェ) が東コレ参戦、東京のストリートキッズをモデルに起用。
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パリの気鋭ブランド KOCHÉ (コーシェ) が東コレ参戦、東京のストリートキッズをモデルに起用。
Kristelle Kocher Dominates Tokyo - And What It Feels Like To Be A Model There
いやはや、奇妙なこともあるものだ。先週末、パリから来ていた友人のパーティーで KOCHÉ (コーシェ) のデザイナー Kristelle Kocher (クリステル・コーシェ) に会ったのだが、今回東コレ (今季から「アマゾン ファッション・ウィーク トーキョー」に名称変更) に参加することを聞いていたので楽しみにしていると伝えると、モデルで出て欲しいと。
いやはや、奇妙なこともあるものだ。先週末、パリから来ていた友人のパーティーで KOCHÉ (コーシェ) のデザイナー Kristelle Kocher (クリステル・コーシェ) に会ったのだが、今回東コレ (今季から「アマゾン ファッション・ウィーク トーキョー」に名称変更) に参加することを聞いていたので楽しみにしていると伝えると、モデルで出て欲しいと。
KOCHÉ (コーシェ) といえば、若手デザイナーの登竜門「LVMH ヤング デザイナー プライズ」のファイナリストであり、パリのニューウェーブとして熱い視線を集める気鋭ブランド。Kristelle は Emporio Armani (エンポリオ・アルマーニ) や Martine Sitbon (マルティーヌ・シットボン)、Chloe (クロエ)、Sonia Ryiel (ソニア・リキエル)、Bottega Veneta (ボッテガ・ヴェネタ)、そして Dries Van Noten (ドリス・ヴァン・ノッテン) など名だたるラグジュアリーメゾンで経験を積み、現在自身のブランドと共にフランスの老舗羽飾り工房 Maison Lemarie (メゾン・ルマリエ) のアーティスティック・ディレクターも務めている。
ブランドのコンセプトは「ストリート・クチュール」。キャッチコピーとして書くと陳腐にも見えがちだが、先の経歴、そして Chanel (シャネル) 傘下のオートクチュール工房、通称 Metier d’Art (メティエダール) との強い結びつきを考えればその気概は伊達ではない。実際、彼女の作品には先の Maison Lemarie をはじめ Lesage (ルサージュ) や Goossens (ゴッサンス) をはじめとするクチュールのサヴォアフェールが至る所に散りばめられており、なおかつストリートスタイルのスタイリングという点においても一貫性がある。
そして先のパリ ファッションウィーク期間中に発表された2017年春夏コレクションでは、レアール駅からほど近いショッピングモールを使ったゲリラショーを敢行。ファーストルックこそトップモデルの Lindsay Wickson (リンゼイ・ウィクソン) を起用しているが、そのほかの大半は一般人モデルだと言う。
「クチュール文化を次世代に継承するため、ストリートカルチャー、そして強いパーソナリティを持ったリアリティモデルたちに真っ向から向き合う必要があった」と語る Kristelle の意思を反映させた今回の東京でのショーでは、原宿のアイコニックな「とんちゃん通り」を舞台に40名以上ものストリートモデルが集結した。そしてその中の一人が、筆者である。正直最初は乗り気ではなかったのだが、美しいフェザー刺繍が全面に施されたワーキングシャツを目の前にしたら、「着たい!」と思わずにはいられなかった。そしてその思いは観客も同様だったようで、今季東コレのハイライトとして様々なメディアに取り上げられている。おめでとう、Kristelle。そして貴重な機会をありがとう。
HP: www.koche.fr