巨匠 Wim Wenders (ヴィム・ヴェンダース) 監督7年ぶり最新作『誰のせいでもない』が2Dと3Dでの公開

『パリ、テキサス』 (1984年) にてカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した巨匠 Wim Wenders  (ヴィム・ヴェンダース) が7年ぶりに描いた劇映画『誰のせいでもない』が、11月12日 (土) からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開中だ。

本作は、雪の日に起こった不慮の事故をきっかけに、1人の男と3人の女の運命が変わっていく12年間を描いたサスペンスドラマ。「『誰のせいでもない』では多くのことがキャラクターの内部で起こり、まさにこの心の深い奥こそ3D で語るに相応しい」と語る Wim Wenders が、自らが発見したノルウェーの作家 Bjorn Olaf Johannessen (ビョルン・オラフ・ヨハンセン) のオリジナル脚本を得て、罪悪感と許しをテーマに、複雑に揺れ動く人間の感情を新たな 3D映像で表現した。

出演は、伝記映画『Dean/ディーン』 (2001年）でゴールデングローブ賞/ミニシリーズを受賞し映画監督・作家としても活動する James Franco (ジェームズ・フランコ) 、『アンチクライスト』(2009年) でセザール賞の有望若手女優賞を受賞した Charlotte Gainsbourg  (シャルロット・ゲンズブール) 、Marie-Josee Croze (マリ＝ ジョゼ・クローズ ) など実力派俳優が揃う。ドラマの鍵になる少年クリストファーを子役時代から活躍し、カナダ・アカデミー賞主演男優賞にもノミネート経験がある若手 Robert Naylor (ロバート・ネイラー) が演じている。

12年の月日を美しく流れるカナダの街並みと、揺れ動く人間の感情のサスペンスフルなランドスケープは是非3Dで見るのがオススメ。11月12日 (土) ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開中。

＜あらすじ＞
カナダ、ケベック州モントリオール郊外。作家のトーマスは仕事がうまくいかず、一緒に暮らす恋人サラとの関係がぎくしゃくしていた。ある大雪の日、車を運転していたトーマスが目の前に飛び出してきた何かに慌てて急ブレーキをかけると、そこには虚ろに座り込む1人の少年クリストファーがいた。少年の無事を確認し胸をなでおろしたトーマスが少年を自宅まで送ると、母ケイトは息子の姿を見て何故か半狂乱になってしまう。月日は流れ、やがてトマスは作家として成功を収め、編集者ののアンとその娘ミナと新しい生活を始めようとしていた。一方、ケイトやサラもまた、それぞれの人生をゆっくりと歩み始め、すべてはうまくいき始めたように見えていた。そんな中、11年前に5歳だったクリストファーから、トマスのもとへ一通の手紙が届く。あの事故が、トーマスと恋人サラ、編集者のアン、少年の母ケイトの人生を大きく狂わせていく。

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