『CR Fashion Book (CR ファッション ブック)』デジタル版が Hearst (ハースト) 社と契約へ

Carine Roitfeld (カリーヌ・ロワトフェルド) が自身のファッション誌『CR Fashion Book (CR ファッション ブック)』のデジタル版におけるパートナーシップを Hearst (ハースト) 社と締結した。『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』によると、今後 Hearst のオンラインプラットフォームである MediaOS (メディアOS) 上にて同誌のデジタル版が提供され、同社は配給と広告を担うことでマネタイズを目指す。

2012年より業界最大手である Hearst 社の『Harper’s Bazaar (ハーパーズ・バザー)』にてグローバル・ファッション・ディレクターを務めている Carine Roitfeld は、かねてから同社との親交が深かった。2012年9月にローンチされた年2回刊『CR Fashion Book』の出版は、これまで Stephan Gun (ステファン・ガン) が運営する Fashion Media Group (ファッション・メディア・グループ) が手掛けてきたが、2016年9月に契約が終了。今後、CR Fashion Book Ltd. は Roitfeld の息子であるVladimir Restoin Roitfeld (ウラジミール・レストワン・ロワトフェルド) が運営を引き継ぎ、プリント版の生産と流通に関しては、新たに契約を結んだ Hearst と Condé Nast (コンデナスト) のジョイントベンチャー PubWorX (パブワークス) が担っていく。

衰退し続ける出版業界において、Hearst 社は影響力と名声を併せ持つカリスマ編集長 Carine Roitfeld の参画によって、ニッチな分野への関心が高まっている広告主へのアピールを目指す。また、Roitfeld にとっても約2億の月間アクセス数を誇る同社のオンラインプラットフォームとの提携は大きな利益を期待できるだろう。最新号を発売した9月、同誌の発行頻度の増加や『CR Men’s Book』発刊の計画を CNN にて語っていた Carine Roitfeld にとって、Hearst 社とのパートナーシップは大きなステップアップになるだろう。

Carine Roitfeldさん(@carineroitfeld)が投稿した写真 – 2016 11月 21 3:04午後 PST