Vetements 17FW: Truth Is Stranger Than Fiction

【全ルック】Vetements (ヴェトモン) 2017-18年秋冬 コレクション

Vetements 17FW: Truth Is Stranger Than Fiction
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【全ルック】Vetements (ヴェトモン) 2017-18年秋冬 コレクション

Vetements 17FW: Truth Is Stranger Than Fiction

Vetements (ヴェトモン) 2017-18年秋冬 メンズウェア コレクションが24日、パリにて発表された。今季ランウェイショーの会場に選ばれたのは、4区に構える総合文化施設 Centre Pompidou (ポンポドゥー・センター)。来場者の手には、架空の顔写真付きの「フェイクID」がチケットとして渡された。

Vetements (ヴェトモン) 2017-18年秋冬 メンズウェア コレクションが24日、パリにて発表された。今季ランウェイショーの会場に選ばれたのは、4区に構える総合文化施設 Centre Pompidou (ポンポドゥー・センター)。来場者の手には、架空の顔写真付きの「フェイクID」がチケットとして渡された。

 

 

米新大統領の就任、そしてアメリカへの移民受け入れを大幅に制限する政令が施行されたばかりのこのタイミングでなんともタイムリーなギミックだが、これまで一貫して「アンチ・ファッション」を掲げてきた Demna Gvasalia (デムナ・ヴァザリア) のこと、その気概は伊達ではない。

Vetements 2017-18年秋冬 コレクション ルック7 | Photo courtesy of brand

Vetements 2017-18年秋冬 コレクション ルック7 | Photo courtesy of brand

ファーストルックで登場したのは見事なグレーヘアの女性。年齢は60代といったところだろうか。身に纏うのはヴィンテージライクなショートスリーブのミンクコート。50年代のオートクチュールを思わせるクラシカルなルックは、これまでのユースカルチャー・ムードとは一線を画す佇まいだ。

その後、得意とする脱構築的なテーラリングとストリートウェアをハイブリッドに折衷したルックが続くが、ここでもやはりモデルのキャスティングは異彩を放っている。ブランドのミューズとしてこれまでランウェイを歩き続けてきた DJ の Clara 3000 (クララ・スリーサウザンド) やスタイリストの Lotta Volkova (ロッタ・ヴォルコヴァ) は続投。その前後には、どうみても素人であろうロマンスグレーのおじさまや、見事なシルバーヘアがエレガントなおばあちゃん (失礼だがこれ以外にいい言葉が見当たらない)、屈強なアフリカ系の男性に、中肉中背 (これまた失礼だが、これ以外に…) のアジア人女性が続く。

この個性的なキャスティングにいかほどの政治的な意味合いが込められているのだろう。それはあくまで推測の域を出ないが、誰もが政治情勢に敏感になり、人種問題やリベラリティに対する意識が高まる中、今回のランウェイショーによって多くの人がファッションに幻想を抱き、また現実と向き合うこととなったのは言うまでもない。事実は小説よりも奇なり、だ。

HP: vetementswebsite.com

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