いつになったら安定する、エマニュエル ウンガロ。新クリエイティブ・ディレクターはドルチェ＆ガッバーナ出身のマルコ・コラグロッシ

フレンチメゾン Emanuel Ungaro (エマニュエル ウンガロ) は7日、新クリエイティブ・ディレクターに Marco Colagrossi (マルコ・コラグロッシ) を任命したことを明らかにした。イタリア、ミラノ出身の Marco は今年で43歳。これまでに Giorgio Armani (ジョルジオ・アルマーニ) や Dolce&Gabbana (ドルチェ＆ガッバーナ) を経て現職に就任。新体制でのランウェイデビューは今年の6月を予定しているとのこと。

Emanuel Ungaro といえば、創設者のムッシュ Emanuel Ungaro (エマニュエル・ウンガロ) が引退した2005年めっきり評判が芳しくない。Peter Dundas (ピーター・デュンダス)、Esteban Cortázar (エステバン・コルタサル) と才能あるデザイナーを取っ替え引っ替え交代した挙句、2009年には Lindsay Lohan (リンジー・ローハン) をクリエイティブ・ディレクターに就任させるという珍事に発展。当然1年以内に解雇されているが、その後も Giles Deacon (ジャイルズ・ディーコン)、そして Marco の前任にあたる Fausto Puglisi (ファウスト・パグリッシ) と、相変わらず安定した試しがない。

現在グローバルのセールスはイタリアの Aeffe (アエッフェ) 社がパートナー契約を結んでいるようだが、日本では相変わらず取り扱い無し。ファッション業界でも根強い人気を誇るヘリテージブランドだけに、いつかまたモードの最前線に返り咲いてくれることを待ち望むばかりだ。