ヴェトモンがパリからスイスに本拠点を移転、一体全体何で?
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ヴェトモンがパリからスイスに本拠点を移転、一体全体何で?
Vetements Is Moving To Zürich. Like, Why?
Demna Gvasalia (デムナ・ヴァザリア)、Guram Gvasalia (グラム・ヴァザリア) 率いる Vetements (ヴェトモン) が、活動拠点をパリからスイスの首都チューリッヒに移すことを明らかにした。スイスの日刊紙『Tages Anzeiger (ターゲス・アンザイガー)』によるインタビューによると、両者は経済面とクリエイション面双方において、チューリッヒが適正であると判断し、今後デザインチームを含むチーム全員の移転を検討しているという。
Demna Gvasalia (デムナ・ヴァザリア)、Guram Gvasalia (グラム・ヴァザリア) 率いる Vetements (ヴェトモン) が、活動拠点をパリからスイスの首都チューリッヒに移すことを明らかにした。スイスの日刊紙『Tages Anzeiger (ターゲス・アンザイガー)』によるインタビューによると、両者は経済面とクリエイション面双方において、チューリッヒが適正であると判断し、今後デザインチームを含むチーム全員の移転を検討しているという。
フランスの税率が高いことは周知の通り、それによって海外企業がスイスに本拠点を移すケースはこれまでにも少なからず散見された傾向だ。しかしながら今回の方針は、税率以外にも理由があるという。『TA』のインタビューにて Demna は「パリがクリエイティビティをダメにした。”ブリンブリン (過度に装飾的)” であることを良しとする環境はもはや壊滅的。これ見よがしなファッションや、見せかけのグラマーはこりごりなんだ。」とコメント。
加えて、海外からの移民受け入れが現状のフランスの法律では平均して9ヶ月を要するといい、チームの多くがヨーロッパ諸外国から来ている Vetements にとってはこれもまた大きな問題のようだ。
発表の拠点については今後パリで継続するのか、それ以外の都市に移るのか明らかになっていないが、飛ぶ鳥を落とす勢いのイット・ブランドの大幅な経営戦略の刷新に、付随するデザイナーも頭を抱えることになるだろう。