The Pick #21
Back to Basics Balms, Ointments That Work

【The Pick】季節の悩みは軟膏で。“世界のオロナイン” まとめ

The Pick #21 Back to Basics Balms, Ointments That Work
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【The Pick】季節の悩みは軟膏で。“世界のオロナイン” まとめ

The Pick #21
Back to Basics Balms, Ointments That Work

Photographer: Hiroki Watanabe
Editor: Miwa Goroku

TFP 編集部が実際に試してよかったコスメを、テーマ毎に厳選してお届けするビューティ連載。今月はベーシックに立ち戻り、一家に一個の「軟膏」にフィーチャー。

TFP 編集部が実際に試してよかったコスメを、テーマ毎に厳選してお届けするビューティ連載。今月はベーシックに立ち戻り、一家に一個の「軟膏」にフィーチャー。

2月といえば、暦の上ではすでに春。花粉が飛び始め、紫外線は夏に向けて上昇スタート、気温の寒暖差も広がって、今は体調も肌もバランスを崩しやすい季節の真っ只中にある。肌が揺らいで敏感になっている時は、特別なケアをプラスするよりも、マイナスのシンプルケアで休ませてあげる方が、肌本来の力が生きてくる。まだまだ乾燥が気になる季節、アイテムを絞るとしたら、シンプルな軟膏 (バーム) がマルチに使えて便利かも。

軟膏やバームは化粧品である前に、救急箱の定番として傷の手当てなどで重宝されてきたアイテムだ。なぜならバームは肌に浸透しにくく、そのぶんバリア機能=保湿力がとても高い。配合成分がシンプルであり、価格的にも手頃なので、好みのタイプを1つ手元に置いておけば、きっと助けられる時が来る。

1. モデルやヘアメイクの御用達 | LUCAS’ PAPAW OINTMENT ルーカス ポーポー オイントメント

LUCAS’ PAPAW OINTMENT ルーカス ポーポー オイントメント 25g AUD $7 (約¥550/編集部調べ)

LUCAS’ PAPAW OINTMENT ルーカス ポーポー オイントメント 25g AUD $7 (約¥550/編集部調べ)

オーストラリア産のポーポー (パパイヤ) を発酵させて配合した、通称「ポーポー軟膏」。1906年創業から100年以上の歴史を持つ国民的軟膏で、Miranda Kerr (ミランダ・カー) をはじめとするオーストラリア出身の女優やモデルたちが愛用していることでもよく知られる。パパイヤに含まれるパパイン酵素は消毒・解毒作用を持ち、ニキビや肌荒れ、かゆみ、虫刺され、ひび割れ、すり傷とあらゆるトラブルをフォロー。医薬品グレードのワセリンをベースにした、ごくシンプルな処方なので、リップバームやハンドクリーム、乾燥でパサつく毛先などのケアにも活躍。テクスチャーは重めだが、伸ばすとほどけて肌の上にピタリ。少しクセのある甘い香り。日本では Amazon などで購入可。

2. 温熱の赤、冷却の白 | TIGER BALM タイガーバーム

TIGER BALM タイガーバーム 赤、白 各10g SGD $4 (約¥330/編集部調べ)

TIGER BALM タイガーバーム 赤、白 各10g SGD $4 (約¥330/編集部調べ)

シンガポール生まれの TIGER BALM (タイガーバーム) は、アジア圏を代表する有名軟膏。はじまりは1870年代、清の時代の薬草商人が発明し、その2人の息子が製薬法を確立したとのことで、150年に及ぶ歴史を持つ。匂いを嗅ぐと一発でわかるが、主成分がメントールの外用消炎鎮痛剤である。“赤タイガー” は、グローブ油とシナモン油の血行促進効果で、筋肉痛、関節痛に適応。“白タイガー” は、赤に比べてミント油の配分が多く、頭痛箇所や鼻周りに塗るとスーッと心地いい。メントールといえば虫除けでも知られる成分、赤白ともに虫刺され・かゆみにも対応するので、一つ持っておくと夏まで重宝しそう。

3. シンプルケアの最終地点 | Vaseline オリジナル ピュアスキンジェリー

ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー 80g ¥473 (編集部調べ)

ヴァセリン オリジナル ピュアスキンジェリー 80g ¥498 (編集部調べ)

1870年アメリカで誕生。第二次世界大戦中は、ヴァセリン製のガーゼが火傷などに優れた効果があるとして、米軍の重要品目に登録されていた。ヴァセリン最大の特徴は、肌のカバー力。スキンケアとしては一瞬不思議に聞こえるかもしれないが、肌表面をコーティングし、肌内部の水分を逃さない=肌が本来持っている保湿力や治癒力を生かすという点において、ヴァセリンの右に出るものはないだろう。シンプルスキンケア派が最後にたどり着くのがヴァセリンであるのも、そんな理由から。花粉の季節は鼻まわりのプロテクト&ケアにも活躍。赤ちゃんも大人も、唇からかかとまで、使うほどその万能さに気づかされる。

4. 香りもよし、パッケージもよし | C.O.BIGELOW リップバーム

左から: リップバーム ラベンダーサーブ、同 ローズサーブ 各22g ¥1,600

左から: リップバーム ラベンダーサーブ、同 ローズサーブ 各22g ¥1,600

C.O.BIGELOW (シー・オー・ビゲロウ) は、1838年創業の薬局をルーツに持つアメリカ最古のアポセカリー。かつての顧客リストには、発明家の Thomas Edison (トーマス・エジソン) や Eleanor Roosevelt (エレノア・ルーズベルト) 大統領婦人らが名を連ねる。品質の追求から辿り着いたナチュラルコスメが取り揃う中、シグネチャーアイテムとなっているのが、約20種ものバリエーションが揃うリップコレクション。特に人気の缶入りバームは、肘や膝、ネイル、かかとなどのパーツケアにも使えるマルチタイプ。現在、ローズとラベンダーが入手可能となっている。

5. 医薬品の底ヂカラ | 大塚製薬 オロナインH軟膏

オロナインH軟膏 50g ¥600

オロナインH軟膏 50g ¥600

「とりあえずオロナイン塗っとけ!」と子供時代に言われた記憶、日本人ならきっとあるはず。1953年、大塚製薬と徳島大学の産学共同研究から誕生したブランド。「オロナインH軟膏」は殺菌・消毒薬として広く用いられるクロルヘキシジングルコン酸塩液が主成分。にきび、吹出物、軽いやけど、きず、ひび、あかぎれ……日常のさまざまな場面で起きる皮膚トラブルに、オロナインはいつも救いの手を差し伸べてきた。当時からほとんど変わらない瓶入りのデザインも魅力だが、使いやすさでいうと、ハンドクリームのような佇まいで一昨年デビューしたチューブタイプがおすすめ。

問い合わせ先 (左から)

大塚製薬 お客様相談窓口 03-3293-3212
HP: www.otsuka.co.jp/ohn

エフ・ジー・ジェイ 03-6434-5370
HP: apothecaries.jp/cobigelow

TIGER BALM
HP: www.tigerbalm.com

LUCA’S PAPAW OINTMENT
HP: lucaspapaw.com.au

ユニリーバ お客様相談室 0120-110-747
HP: www.unilever.co.jp