福原遥と松雪泰子が表現する、変化の先に待つ景色 vol.1

肩に施された繊細なチュールを見て「羽みたい」と微笑むのは、爽やかなイエローのジャケットに身を包んだ福原。フェミニンさと力強さを兼ね備えたADEAM（アディアム）の衣装は、まさに主人公・密子のイメージ像にぴったりだ。密子はコーディネートとメンタルコーチ、さらには裏工作をも駆使して依頼者を生まれ変わらせ、どんな願いも叶えていく。ドラマではそんな彼女の働きかけによって輝きを取り戻していく人々の姿が、色鮮やかな映像とともに描かれる。「自分が変われば世界が変わる。自分も一歩踏み出してみようと思えるような、前向きになれる作品」。台本を読み衝撃を受けたという福原は、本作についてそう語る。

松雪は、福原と同じくイエローを基調としたクールなジャケット＆パンツスタイルに、大胆なチュールのグローブを加算。その圧倒的な存在感に、現場では思わず感嘆の声が漏れるほど。自身が演じる夏について松雪は“器用には生きられない女性”だと語る。不運続きだったシングルマザーは密子と出会うことによって、外見、内面ともに変化し、思ってもみなかった新たな世界へと足を踏み入れることになる。「何かを変えていくときには、勇気を持って変化を受け入れることが、とても大事」。松雪は、ドラマの中で新しい扉を開いていこうとする夏の姿に注目してほしいと話す。

密子と夏が二人三脚で、華麗なる一族率いる大企業の社長の座を狙っていく。しかし、そんなポジティブなサクセスストーリーだけで終わらないのが、このドラマ。実は密子の来訪には大きな秘密がある。そしてその秘密によって、後に怒涛のサスペンス的展開が呼び起こされていくのだ。密子は天使なのか、悪魔なのか。密子と出会い、変化していく夏に待ち受ける運命とは。7月から始まる新たな物語に期待したい。