haruka fukuhara

福原遥が表現する、変化の先に待つ景色 vol.2

「人を輝かせられる術を持っていることは、本当にすごいこと」。7月13日(土)から始まるドラマ『マル秘の密子さん』で主演を務める福原遥は、まっすぐな眼差しでそう語る。本作は、福原演じる謎多きトータルコーディネーター・本宮密子が、松雪泰子演じる不運続きのシングルマザーを、華麗なる一族の社長へと変貌させていく物語。しかしその裏には密子のある思惑が隠されていて…。サクセスストーリーなのか、はたまたサスペンスなのか。放送を見るまでは“マル秘”という、ベールに包まれた内容が興味をそそるドラマとなっている。撮影を目前に控えた初夏、日テレ系GPドラマ初主演となる福原に本作に対する想いを尋ねた。

haruka fukuhara

model: haruka fukuhara
photography: masaya tanaka
videography: kohei igarashi
styling: sumire hayakawa
hair: keiko tada
make up: masayo tsuda
text & edit: sena kuroda

トップス ¥169,400、スカート ¥159,500/ともにPUCCI(プッチ) シューズ ¥170,500/Gianvito Rossi (ジャンヴィト ロッシ) ソックス/スタイリスト私物

芯が強い女性のイメージで。そんなリクエストに答えながらカメラの前に立つ福原は、撮影が終わるとクールな表情を一変させ、照れたような笑顔をスタッフに向ける。『クッキンアイドル!アイ!マイ!まいん!』で人気を博し、連続テレビ小説『舞いあがれ!』ではヒロイン役に抜擢。映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』では、戦時中の日本にタイムスリップしてしまう高校生を好演し、同作で第47回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、これまで俳優としてのキャリアを着実に積み上げてきた。

 

福原遥といえば、“純粋で無垢”。おっとりと柔らかい雰囲気を醸し出す彼女を見ていると、思わずこちらも笑顔がこぼれてしまう。しかし本作で福原は、そんなイメージを覆すような、ダークヒロイン役に挑戦する。演じる本宮密子は、出会う人々をポジティブに変えるトータルコーディネーター。一見、心優しい人物に見えるが、どんな手を使っても依頼者を必ず成功に導くという彼女には、どこか黒い噂が付き纏う。どこからが作戦で、どこからが罠なのか。本心が見えない彼女に、登場人物は翻弄されていく。これから撮影に入るという福原に、ドラマにちなんだ質問を問いかけてみた。

—ドラマでは密子が依頼者をまるで別人のように変身させていく。自身が何にでもなれるなら何になりたい?

密子になりたいです。人を輝かせられる術を持っていることは、本当にすごいことだと思う。自分自身のこともしっかり理解しているということですよね。こういうときはこう振る舞う、ファッションやメイクはこう変えれば良いというような、シーンに合わせた対応の仕方が分かりそう。密子になって色々と学んでみたいです。

 

―密子の魔法のように、自身をポジティブに変えてくれるアイテムは?

いつも食べ物のことで頭がいっぱい!だから食べ物です。焼肉がすごく好きだったんですが、最近お寿司を食べたら、急にお魚にすごくハマってしまって。好物がお魚に変わりました。ちょっと大人の階段を登ってるなって思っています。

 

衝撃的な面白さで、台本をあっという間に読み終えてしまったと話す福原は、ドラマの魅力について「密子の力で人々が輝いて、成長していく姿が見られる。サクセストーリーでもあり、人間を再生させる感動のドラマでもあり、さらにサスペンスでもある。本当に盛りだくさんなドラマです」と語る。天使か、悪魔か。密子を演じる福原が、本作で見せてくれる新たな顔に、注目したい。