daikanyama tsutaya
books' concierges recommends magazines

今月の代官山 蔦屋書店おすすめ洋雑誌

daikanyama tsutaya books' concierges recommends magazines
daikanyama tsutaya books' concierges recommends magazines
Select/

今月の代官山 蔦屋書店おすすめ洋雑誌

daikanyama tsutaya
books' concierges recommends magazines

「雑誌は時代を映す鏡」とも言われている。さまざまなメディアから情報を得やすくなった昨今、紙をめくりながら文化に触れる味わいを体感してほしい。そんな思いから、代官山 蔦屋書店の雑誌コンシェルジュが “今” 読んでほしい洋雑誌をピックアップ。

MAN ABOUT TOWN Vol.2024 No.35


向上心を持って生きる現代の男性たちに向けたジャーナル雑誌。知識好奇心や美意識をより一層引き出すために、最新の流行をより深掘りしながら独自の視点を提案する。本号では、映画『ジョーカー』(2019)の続編であるアメリカのスリラー映画『Joker: Folie à Deux (原題)』(2024)に出演した、俳優の Harry Lawtey (ハリー・ローティ) にインタビューを敢行。映画撮影時の心境や、同作にて共演した Joaquin Phoenix (ホアキン・フェニックス)、Lady Gaga (レディー・ガガ) に対する印象などについて語っている。また、表紙は複数種あり、イタリア発のロックバンド Måneskin (マネスキン) のボーカル Damiano David (ダミアーノ・デイヴィット) や2022年公開の PrimeVideo『The Lord of the Rings: The Rings of Power (原題)』 に出演した Maxim Baldry (マックス・ボルドリー) らを起用。個性豊かな著名人たちがその魅力を最大限に発揮している。

HERDES 17

クリエイティブなスタイルとノマドを提唱する、スペイン発の革新的なトラベル・ファッション誌。本誌は、コレクターズブックのような装丁と最先端のビジュアルストーリーを通じて、旅とファッションの視点に新たな切り口を加えている。最新号では、魅惑の地・トルコを特集。アジアとヨーロッパの2つの大陸に繋がる国であるトルコは、東洋と西洋の歴史と文化が織りなしており、他国では味わえない独特な雰囲気を持ち合わせている。最大都市イスタンブールから、気球観光が有名なカッパドキアまで、トルコの魅力を余すことなく伝えている。

VOGUE KOREA 2025.1

世界的ファッション雑誌『VOGUE』の韓国版が選んだ、新しい年の始まりを共にするアーティストは、2022年に韓国の音楽業界に彗星の如く現れた MINJI (ミンジ)、HANNI (ハニ)、DANIELLE (ダニエル)、HAERIN (ヘリン)、HYEIN (ヘイン)。CECILIE BAHNSEN (セシリー バンセン) を韓服風にアレンジした衣装をまとった5人が表紙を飾っている。今号では、これまで彼女たちと数々の大ヒット曲を生み出してきたアートディレクターの Min Hee-jin (ミン・ヒジン) がスーパークリエイティブディレクターとして参加し、彼女たちの魅力を最大限に引き出した。代官山 蔦屋書店では、2025年の始まりと共に、同誌を取り扱う大型のPOP-UPを開催し、多くのファンで賑わった。

crosscurrent #5


アートやカルチャーをテーマにした年2回刊のイギリス発雑誌。世界各地のクリエイターやアーティストとコラボレーションした写真やアート作品を多く掲載。グローバルな視点でクリエイティビティを追求し、その背景や意図を掘り下げていくスタイルは、読者に新たなインスピレーションを与えてくれる。また、アートブックのようなデザイン性の高い誌面構成も魅力だ。今号では、日本の写真家であるホンマタカシとスタイリストの AI KAMOSHITA (アイ・カモシタ) がタッグを組んだ特集が見どころ。

A PASSION THING Issue11

成功の再定義をテーマとし、情熱を持って活動する人々に焦点を当てたオーストリア発の雑誌。年に2回発行され、デザイン、音楽、アート、起業など幅広い分野で活躍する人物へのインタビューを取り上げている。また、新進気鋭のアーティストにも注目しており、独自の視点でアートやファッションを紐解くことで、彼らの類稀なる創造性に迫る。アーティストの私生活にも深く切り込んでいくため、彼らの知られざる一面を垣間見ることができるのも魅力の一つ。今号では、オーストリア独特の魅力と、国内外で活躍する起業家たちを特集。表紙には、指揮者の Peter Sommerer (ペーター・ゾンメラー) を起用し、誌面では彼の音楽、人生、フェンシングへの愛について語ったインタビューを掲載している。

NEVER TOO SMALL #1

オーストラリア発の建築・デザイン雑誌。もともとは YouTube チャンネルで住宅や部屋についての動画を公開しており、2024年9月に雑誌が創刊された。今号では、小さなスペースを活用したミニマルで機能的なインテリアや建築デザインを特集し、コンパクトなアパートや小規模住宅をいかに効率的かつスタイリッシュにデザインするかを紹介している。また、世界中の建築家やデザイナーが実際に使用している物件の事例を多数掲載。間取り図からデザインのポイントまでを詳細に解説している。さらに、レイアウトデザイン、ページの途中に切り離し可能なポスターがついているなど、雑誌の域を超えた造本の工夫がなされており、建築デザインを専門としている人以外も楽しめる一冊だ。

HOMME girls Volume12

2019年、NY のファッション業界を牽引してきた Thakoon Panichgul (タクーン・パニクガル) によって創刊。メンズウェアを取り入れた装いを好む女性に向けて制作されたインディペンデント誌。最新号では、韓国のアイドルグループ NewJeans (ニュージーンズ) が表紙と特集を飾る。彼女たちが着用した衣装は、ブルガリア発のファッションブランド Kiko Kostadinov (キコ・コスタディノフ)。ウィメンズコレクションのディレクターを務める Deanna Fanning (ディアナ・ファニング) と Laura Fanning (ローラ・ファニング) の姉妹が手掛けた衣装は、5人の個性を活かしながらキュートでエネルギッシュな姿を表現している。

Billboard Artist 1

ヒットチャートの世界的ブランド・Billboard。その韓国版である『Billboard KOREA』から、新たにビジュアルアートブック『Billboard Artist』が創刊した。アーティストのグラビアやインタビュー、ビジュアルコンテンツなどを通して、ミュージシャンが人々に波及させるインスピレーションについて考える。記念すべき創刊号では、韓国のアイドルグループ NewJeans (ニュージーンズ) を起用。絵画作品のような写真を撮ることに定評があり、パリを拠点に活動するブルガリア出身のカメラマン Elina Kechicheva (エリナ・ケチチェバ) と NewJeans の5人が濃い霧の中で夢幻の世界を創り上げた。彼女達がデビュー当時から放ち続けている、誰も見たことのない新しさを持ちながらも、どこか懐かしさを感じさせる姿が、韓国だけでなく世界中のファンや音楽市場に与えている影響力についてフィーチャー。彼女たち自身のインスピレーションの源についても問いかけている。

MAGAZINE B 98

1冊でひとつのプロダクトやサービスを特集する韓国雑誌『B』。主にブランドマネージャーやマーケティングに興味がある人をターゲットに、ブランドの隠された感性やその国や地域の文化などを紹介している。最新号では、日本のファストファッションの代表格である UNIQLO (ユニクロ) を特集。「誰もが気軽に服を購入できるべき」というブランド哲学から作られた商品は、シンプルでロゴのないデザイン、リーズナブルな価格体でかつ高品質の素材で作られた実用的な衣類を維持するという同ブランドのイメージを完成させ、あらゆる人の生活をより豊かにするための「ライフウェア」というコンセプトを着実に築き上げてきた。今号では、世界中に約2500店舗を構える UNIQLO が、ブランドのアイコニックな商品や UNIQLO U、UNIQLO : C などのコレクション通して、新しい衣服体験を提供しながら進化し続けている様子を垣間見ることができる。