手に取るたびに気分が上がる。見た目で選ぶコスメ
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手に取るたびに気分が上がる。見た目で選ぶコスメ
new cosmetics trend in october
the 10 best cute package design for 2024
text & edit: yuko igarashi & miku oyama
目をひく鮮やかなカラーやアクセサリーのような形など。使うたびにときめきをあたえ、インテリアとして空間に華やぎをも添えるコスメ。胸が高まるビジュアルは、ときとして美容アイテム以上の役割を果たすことがある。そこで、各ブランドからローンチしている新作の中から外見を重視したものをピックアップ。機能面以前にパッケージでコスメを選んでみてはいかが?
メゾン クリスチャン ディオールを再解釈。ダークカラーが引き立つモードなパフュームコレクション
DIOR (ディオール) から、ディオール パフューム クリエイション・ディレクターの Francis Kurkdjian (フランシス・クルジャン) が手がけたフレグランスコレクションが誕生。2018年に誕生した最高級フレグランス「メゾン クリスチャン ディオール」の5つの香りを独自のスタイルで再構築し、贅沢な濃度で仕上げたラグジュアリーな香水だ。モンテーニュ通り30番地の象徴的な色にオマージュを捧げた「グリ ディオール」、幸せのお守りとして生まれた「ラッキー」、鮮やかな赤のドレスを彷彿とさせる「ルージュ トラファルガー」、月のない夜を表現した「アンブル ニュイ」、千夜一夜物語をイメージした「ウード イスパハン」が展開される。メゾンのヘリテージ、そしてクリエイティビティを反映し、より力強く大胆な芳香へと押し上げた。また、アイコニックなボトルは、より存在感のあるスタイリッシュなデザインに。ダークカラーのラベルとブラックのキャップが、洗練された印象を引き出している。
きらびやかなゴールドケースがアクセント。セリーヌ初のリップスティックが誕生
CELINE (セリーヌ) 初のコスメティックライン CELINE BEAUTÉ (セリーヌ ボーテ) が待望のローンチ。第一弾のアイテムとして、サテン仕上げのクラシックレッドのリップスティック「ル・ルージュ・セリーヌ 01 ルージュ・トリオンフ」が登場する。CELINE のクリエイティブ・ディレクター Hedi Slimane (エディ・スリマン) が手がけた本アイテムは、パフュームボトルと同じファセットカットのゴールドメタルケースにセットイン。ルイ16世のゴールドジュエリーとアール・デコ独自のモダニズムとミニマリズムを踏襲し、豪華できらびやか、かつ幾何学的なデザインに仕上げている。ケース上部には、メゾンのエンブレムである「トリオンフ」、中央のリングには「LE ROUGE CELINE PARIS」の言葉が刻まれており、ラグジュアリーでタイムレスな魅力を増幅。さらに、リフィル可能なので、今後発売される予定の新色を詰め替えることもできる、サステナブルな点も嬉しい。ハイエンドで持っているだけで気分が上がる「ル・ルージュ・セリーヌ」。自分へのご褒美にもおすすめな一本だ。
ブラックとレッドのコントラストカラーが引き立つ。シリーズ初のクッションファンデ
高いカバー力と軽やかなつけ心地、ロングラスティング力を兼ね備えた、ARMANI beauty (アルマーニ ビューティ) の人気ベースメークシリーズから、クッションファンデーションがデビュー。スタイリッシュなブラックのケースには、クチュールのデザインにインスパイアされたプリーツモチーフをあしらい、中央にはコントラストカラーのレッドで GIORGIO ARMANI (ジョルジオ アルマーニ) のロゴをオン。アクセサリー感覚で持つことができる力強いデザインが魅力的なクッションケースに仕上がった。また、新たなフォーミュラは、ハイカバー力とエアリーなつけ心地はそのままに、セミマットな肌をかなえるのが特徴。皮脂を吸着してテカリを抑えながら、ソフトフォーカス効果で毛穴やくすみなどの気になる肌悩みを目立たなくしてくれる。加えて、ケースには二重のメッシュをセットし、適量のファンデーションを取ることができるのもポイント。
エルメスからシプレーノートのオードパルファムがローンチ。アイコニックなブレスレットが着想源
HERMÈS (エルメス) から初となるシプレ系の香水「バレニア オードパルファム」が登場。独特の存在感を放つメゾンの代表的なレザー「なめし革」の名の通り、肌に寄り添うようなセンシュアルな香り立ちが特徴だ。デザイナー Philippe Mouquet (フィリップ・ムケ) が手がけたボトルは、メゾンの馬具工房で作られていた犬の首輪から着想を得てデザインされたブレスレット「コリエ・ド・シアン」がインスピレーション源。楕円形のフォルムには、メタルパーツで表面を覆ったピラミッド形のスタッズが4つ施されている。外箱には、メタリックカラーを配し、HERMÈS の頭文字「H」と重なるように楕円があしらわれており、洗練された印象が際立つ。また、長い時間をかけて作り上げられた芳香は、繊細なジンジャーリリーにベリーを組み合わせる魅惑的なトップノートからスタート。続いて、スモーキーなオークウッドと奥深いパチョリが重なり、嗅覚をやさしく刺激するあたたかな香りに仕上がっている。メゾンの歴史と伝統が息づいた「バレニア」でタイムレスな香りをまとって。
13世紀のゴシック調デザインをあしらった限定キャンドル
Santa Maria Novella (サンタ・マリア・ノヴェッラ) の800年を超える歴史を8つの香りで表現するコレクション「フィレンツェ 1221 エディション」に、キャンドルが仲間入り。フィレンツェの豊かな歴史や文化を落とし込んだ人気のフレグランスが、空間でも楽しめるようになった。本アイテムのポイントは、華やかなパッケージ。ボックスには、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の壁や天井を彩るゴシック様式の伝統的な模様が描かれている。また、特徴的な蝋の色は、トスカーナの伝統的な陶器であるテラコッタの色彩を再現し、あたたかみのあるキャンドルに。香りのラインナップは、柑橘系の爽やかな「アックア・デッラ・レジーナ」、優美なフレグランスノートの「フリージア」、バラ園のような甘美で芳醇な「ローザ・ガーデニア」、5月に咲くバラと新緑の香りがみずみずしい「ローザノヴェッラ」、ピーチとブルーベリーがフレッシュなマリンノートを包み込む「エンジェル オブ フローレンス」、オリエンタルでスパイシーな「ザクロ」、タバコとバニラのウッディでや神秘的な「タバッコ・トスカーノ」、ブランドを代表するアイコニックな「ポプリ」の8種類。空間や気分に合わせて、特別な香りのコレクションを楽しんでみるのはいかがだろうか。
ヴァレンティノのエスプリが息づく。スタッズ付きのリップスティック
VALENTINO BEAUTY (ヴァレンティノ ビューティ) から、新たなアイコンリップが登場。スタッズが全面にあしらわれたゴールドのマグネット式リップケースは、Valentino Garavani (ヴァレンティノ ガラヴァーニ) のバッグコレクション「ロックスタッズ スパイク」からインスパイア。メゾンの伝統を引き継いだデザインと、エッジの効いたフォルムを組み合わせ、持っているだけで気分が上がるアクセサリーのようなリップスティックだ。パッケージはもちろん、こだわり抜いたフォーミュラにも注目したい。特徴的なのは、マットながらもクリーミーな質感。美容オイルを配合したテクスチャーで、うるおいに満ちた使用感が続くのがポイント。さらに、ローマの街の輝きをイメージした独自の多重構造パールを使用し、光を拡散してふっくらと立体感のある唇に仕上げてくれる。また、カラーはやわらかなヌードベージュからエネルギッシュなレッド、さらに手持ちのリップの上からまばゆい輝きをプラスするゴールドのトップコートまで、自分らしさをかなえる13色を展開。象徴的なスタッズケースとムードを上げるカラー、こだわりのフォーミュラの VALENTINO らしさがあふれるリップスティックがあれば、日常がさらに跳ね上がるはず。
クラシカルなボトルをモダンに昇華。ディプティックのプレミアムフレグランス
Diptyque (ディプティック) から、プレミアムフレグランスライン「レ ゼサンス ドゥ ディプティック」が誕生。人には感知できない自然の宝物にオマージュを捧げ、サンゴや睡蓮、砂漠のバラなどにインスパイアされた5種の香りを展開する。本コレクションで一番の魅力は、新しいデザインのボトル。ブランド創業初期のオリジナルボトルにインスピレーションを得て現代的に再解釈された新ボトルは、メゾンを象徴するオーバルがガラスに浮き彫りになったデザイン。裏に刻まれた Nigel Peake (ナイジェル・ピーク) のイラストが透ける窓になっている。さらに、ボトルの上部には丸いブラックのキャップをあしらい、ボトルのフォルムとのコントラストを演出しているのもポイントだ。加えて、パッケージは全てリサイクル素材から作られており、環境への配慮も忘れない。また、4人のアーティストによって手がけられたこだわりの芳香は、ヴェネツィアのサンゴ礁と海底の暗闇から連想した「コライユ オスクロ」、虹色に輝くマザー オブ パールを再現した「ルナマリス」、自然のパワーを体現する樹皮のような「ボワ コルセ」、Claude Monet (クロード・モネ) の代表作「睡蓮」を表現した「リリフェア」、自然現象によって生み出される砂漠のバラを想起させる「ローズ ロッシュ」の5つ。豊かな自然とそれによって掻き立てられる感覚や感情を香りで表現した。
鮮やかなパープルがポイント。イソップの高保湿ハンドバーム
Aēsop (イソップ) から登場するのは、パープルのパッケージが目を惹くハンドバーム。従来のハンドバームよりもさらに高い保湿力を誇り、冬に向けて重宝したいアイテムだ。香りは、アトラスシダー、パチョリ、クローブの芽のエッセンシャルオイルを組み合わせた、樹木やハーブを感じるスパイシーノート。秋冬にぴったりのあたたかみのある芳香だ。また、手肌をやわらかくするエモリエント効果のあるシアバターやオイルに加え、水分補給をサポートするヒュメクタント成分を配合することで、肌になじみやすく、瞬時にうるおいを届けてふっくらとした肌へと導いてくれる。乾燥が気になる手指にはもちろん、一日の終わりの疲れた足先にも使用可能。マッサージするようになじませることで、リラックス効果も得ることができる。本アイテムは、持ち運びしやすい75mL のチューブタイプと500mL のポンプ付きリサイクルペットボトルの2種類展開。ライフスタイルに合わせて使い分けることができるハンドバームは、これからの季節のマストハブアイテムになること間違いなし。
グラデーションカラーでバラと夕焼けをイメージ。エッグ型のリップバーム
フレグランスブランド TAMBURINS (タンバリンズ) から、バラの香りをブランド独自の視点で表現した新作フレグランスコレクション「イブニンググロー」が登場。今回は、手のひらサイズのコロンとしたフォルムが特徴の、ほんのりとピンク色に発色するリップバームをピックアップ。パッケージには、絶え間なく変化しながらも気高い美しさを誇る一輪のバラと、刻一刻と移り変わる夕焼けを表現し、ピンクとイエローのグラデーションカラーを施して存在感のあるデザインに。香りは、繊細なバラにグレープフルーツのフレッシュさとフランキンセンスのスパイシーさを加え、ムスクが全体を温かく包み込むリップバームだけの特別な芳香「ローズウッディ」。ひと塗りすると、唇にうるおいを与えながらやわらかな香調で気分も上げてくれる。また、本コレクションと共に発売された「ウェアコレクション」にも注目したい。専用のキーリングケースにリップバームを入れることで、カバンやズボン、ベルトなどにつけられるファッショナブルなアクセサリーに生まれ変わる。リップバームとセットでギフトにするのもおすすめだ。
夏の夕暮れに混じる秋の気配を表現。ブルーとオレンジの濃淡が美しいハンドソープ
OSAJI (オサジ) が、秋の訪れを感じる新たな香りのハンドソープをローンチ。夏から秋へと少しずつ移り変わっていく空と季節をイメージしたパッケージには、グラデーション落とし込み洗練されたデザインに。インテリアにもなじみやすいユニセックスデザインなので、プレゼントとしてもおすすめ。香りは、シダーウッドやローズマリーの爽やかな香調から始まり、秋の果実を思わせるオレンジ・カモミールのフルーティノートへと変化。手洗い中からタオルドライ後まで、温もりのある香りが手肌を包み込んでくれる。また、植物由来の保湿成分が含まれているので、しっとりとした洗い上がりも魅力。乾燥が気になるこれからの季節に重宝したいアイテムだ。