日々に寄り添う芸術。小関裕太が映し出すジョージ ジェンセンの美学 vol.2
かつてジュエリーは、豊かさの象徴やお守りとして大切に身につけられてきた。今では、単なる装飾を超え、自己表現や毎日のささやかなリチュアルとして、生活に美学をもたらす。
そんなジュエリーのもつ力を体現しているのが、1904年にデンマーク・コペンハーゲンで誕生した GEORG JENSEN(ジョージ ジェンセン)。銀細工師としての確かな技と、アール・ヌーヴォーの有機的な美学を融合させ、「日常の中に宿る芸術」を表現している。そのデザイン哲学は、装飾ではなく本質的な美を追求すること。曲線や陰影、素材の温度までも計算された造形は、北欧らしい静ひつさと彫刻的な存在感を併せ持つ。
時代を超えて受け継がれるクラフトマンシップと、今を映すモダンなデザインが交錯した静かなる輝き。俳優の小関裕太が、ジュエリーと共にその美学をまとう(第2回/全3回)。
GEORG JENSEN
with yuta koseki
model: yuta koseki
photography: genki nishikawa
styling: satoshi yoshimoto
hair & make up: emiy
edit: sena kuroda & miku oyama
マーシー ミディアム ペンダント (SI) ¥49,500、マーシー ネックリング (SI) ¥187,000/ともに GEORG JENSEN (ジョージ ジェンセン)
(右手人差し指)マーシー リング L (SI) ¥49,500、(右手中指)マーシー リング (SI) ¥36,300/ともに GEORG JENSEN (ジョージ ジェンセン)
マーシー イヤーカフ (SI) ¥16,500/GEORG JENSEN (ジョージ ジェンセン)
ニット ¥46,200/ssstein (シュタイン)、 パンツ ¥69,300/CINOH (チノ)、シューズ/スタイリスト私物
Jacqueline Rabun (ジャクリーヌ・ラバン) が手がけた「MERCY (マーシー)」コレクションは、「慈悲・思いやり」といった人間の深みや温かさを形に落とし込んでいる。流れるようなシェイプで身につける人をそっと包み込んでくれるようなデザインが特徴だ。首元には、動きに合わせて優雅に揺らめく「マーシー」ペンダントを。そこへ、肌に沿うネックリングを重ねることで、余白のあるモダンな表情が生まれる。リング、イヤーカフはあえてスターリングシルバーで統一。ソリッドでありながらもどこか柔らかい印象を与えてくれる。











