1月の TFP 的おすすめ本
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1月の TFP 的おすすめ本
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「本は時代を映す鏡」とも言われている。さまざまなメディアから情報を得やすくなった昨今、紙をめくりながら文化に触れる味わいを体感してほしい。そんな思いから、代官山 蔦屋書店、Hi Bridge Books、flotsam books が “今” 読んでほしい本を独自の視点でピックアップ。今月は、大人のための文化拠点として、本を中心に幅広い分野の知識を提供する代官山 蔦屋書店から3冊ご紹介。
PARTNERS #3
本誌では、「関係性」をテーマに、人と人、人と社会のあいだに生まれる見えないつながりを丁寧にすくい上げ、提示しています。誰もが持っていながら、同じかたちはひとつもない関係性というテーマを、写真、アート、テキスト、インタビューなど多彩な表現で掘り下げ、社会のリアルな課題とクリエイティブを結びつけています。今号ではあえて言葉を抑え、ビジュアルを中心に構成されているのも特徴。作品ごとに選ばれた紙に印刷された写真やアートは、手に取ることでより深く心に響きます。33名のアーティストによる視点の違いを行き来しながら、それぞれの作品に添えられた短いコメントを手がかりに、関係性のかたちを探していく体験はとても豊か。静かにページをめくるうちに、自分自身のつながりについても考えさせられる、余韻の残る一冊です。
A NICE MAGAZINE #3
本誌は、女性たちのまなざしと表現の力をぎゅっと詰め込んだ、写真集のように楽しめる一冊です。全320ページにわたり、岡部桃、花代やクレア・バロウをはじめとする注目の女性アーティストたちの、自由でパワフルな作品を収録。今号のテーマは「Me, Myself, and I」。自分自身を見つめること、女性同士のつながり、そして雑誌という枠を超えて広がるコミュニティの姿を、写真と言葉で描き出します。アーティストのハンナ・ムーンがロンドン・セントラル・セント・マーチンズの卒業制作から生まれ、『Dazed』や『i-D』でも話題となった本誌ならではの感性は健在。クィアアーティストとモデルの対談や、女性の表現をめぐるテキストも収録され、ページをめくるたびに新しい視点と出会えます。
G.O.F MAGAZINE #4
毎号4名のアーティストをフィーチャーするアートマガジン最新号のテーマは「Youth Of Today」。本号では、20代のフォトグラファーたちが、自身や友人、恋人、インフルエンサーなど身近な存在を通して、いまを生きる若者たちのリアルな感情と風景を写し出します。ドキュメンタリーを共通言語に、過去から現在、そして未来へと続く時間の流れの中で、迷いや不安、希望や情熱を抱えながら前に進む姿が鮮やかに浮かび上がります。
そこにあるのは、深い愛情や友情、そして逆境さえも創作のエネルギーへと変えてしまうしなやかな強さ。ページをめくるごとに、みずみずしいポジティブなフィーリングが広がり、私たちの心をそっと満たしてくれる一冊です。
REVUE FAIRE –
TO LOOK AT THINGS #43: A TYPEFACE: “TYPOGRAPHIC WRITING”
「この文字は、誰の“手”から生まれたのか?」フランス発のグラフィックデザイン誌『REVUE FAIRE』第43号のテーマは「A TYPEFACE ― TYPOGRAPHIC WRITING」。100年以上前に生まれた“タイポグラフィックな手書き文字”という概念を手がかりに、文字と人間の関係をあらためて見つめ直します。手書きの偶然性や感情と、活字がもつ規則性や機械的な美しさは、相反するものなのか、それとも重なり合えるのか。本誌では、歴史的なフォントや実際の組版を通して、その緊張感と魅力を視覚的に体験させてくれます。ページをめくるたび、普段何気なく見ている「文字」が、ぐっと生き生きと立ち上がってくる感覚。デザインやタイポグラフィに詳しくなくても、文字が好きな人の心を静かに、しかし確実につかむでしょう。















