肌をスタイリングする
new wardrobe for your skin 2021
art direction & make up: tomohiro muramatsu
photography: yasutomo ebisu
styling: mayu takahashi
hair: yusuke morioka
model: inru kobayashi
edit & text: miwa goroku
バランスの良い食事、適度な筋肉、じゅうぶんな睡眠、たくさん笑う、そして保湿。この5つをクリアすれば、肌/顔立ちは、自分の力で到達できる美の最高域に届く。今回、目指すのはさらにその先。メイクアップの力で今、肌はどこまで、どのように美しさを底上げできるのか。メイクアップの原点に迫る本連載、第3回のテーマは肌。メイクアップアーティストの村松朋広さんは「ひと昔前の陶器肌ほど完璧すぎず、それでいて隙を感じない肌に新しさを感じている」と話す。2021年のベースメイクは、カバー力に動きあり。
肌をスタイリングする
SERUM ON SERUM
美容液ファンデで、艶を育てる
スキンケア成分を贅沢に配合した、通称 “美容液ファンデ”。ソフトフォーカス効果のあるパウダーを混ぜ込んだリキッドのテクスチャーは、使用感からみずみずしく気持ちいい。肌をケアする相乗効果で素肌からすべらかに、見映えもフィルターを通したようにフローレスな仕上がり。
RETURN TO POWDER
あえて厚膜、未知の陶器感
カバー力といえば、リキッドよりもパウダーが有利。そのパウダー系ファンデーションがこの春、新しい進化を見せている。「新製品を触って感じるのは、マット系がとても優秀。ポイントメイク同様に、少しの強さを感じる武装感がある。肌もまた、意思を持ってつくる表現にシフトチェンジしているのを感じます」
STAY COMFORTABLE
メリハリを、ひと塗りずつ
快適な肌を保つコツは、アイテムの時間差使いで見つかることがある。「ナチュラルに過ごしたい日は、(朝) 軽めのリキッドファンデ→ (昼) パウダーファンデ → (夕方) コンシーラーで皮脂を乳化して馴染ませ、パウダーで仕上げる」など。自分のスタイルに合うアイテムで、組み合わせ方にもメリハリを。