目ヂカラ益々向上計画
Let’s talk about eyelashes
art direction & make up: tomohiro muramatsu
photography: yasutomo ebisu
styling: mayu takahashi
hair: yusuke morioka
model: inru kobayashi
edit & text: miwa goroku
メイクアップの原点に迫る不定期連載、第4回のテーマはマスカラ。マスク生活でリップよりも目ヂカラにフォーカスが移行する中、マスカラはますます人気だ。一方で、メイク好きなら一度は通ったはずのマツエクやツケマは、ここのところ下火の印象。「まつげに求める理想が、ボリュームだけの話ではなくなっているからだと思います。これまでは誇張するメイクが目立っていましたが、最近のマスカラは縁の下の力持ち的な存在になっています」とメイクアップアーティストの村松朋広さんは分析。マスカラにはそもそもどんな種類があるのか。他のメイクアイテムとの相性は? メイクそのものを楽しむための、最新マスカラ再考。
目ヂカラ益々向上計画
WASH-OFF
お湯落ち=おしゃれに見える?
メイクを盛りたいときに、指名したいのは “お湯落ち” マスカラ。「“ウォータープルーフ” に比べ、テクスチャーがパウダリーなので、断然アイシャドウと相性がいい。”お湯落ち” で仕上げたまつげは玄人感が出て、おしゃれに見えます」と村松さん。メイクオフが簡単な処方でありながら、こすれや皮脂に強い “スマッジプルーフ” 機能を併せ持つタイプが近年の主流だ。アイシャドウやリップフォーカスを楽しみたいときは、肌なじみのいい “お湯落ち” をチョイス。
WATER-PROOF
ワントーンメイク × インパクトアイ
艶感、ボリューム、インパクトを追求したいときは、水に濡れても落ちない “ウォータープルーフ” がおすすめだ。パウダリーな “お湯落ち” に対し、こちらのタイプはさらにメリハリの効いた目元を演出 & キープしてくれる。「”ウォータープルーフ” マスカラを使った目元が映えるのは、淡いピンクやベージュなど、スキントーンの延長でまとめるメイク。ベースをミニマルにすることで、目元のグラマラスなコントラストがスタイリッシュに引き立ちます」。カラーマスカラやラメのテクスチャーなど、選択肢が多いのも “ウォータープルーフ” の特技。
EYELASH SERUM
マスカラオフ/まつげケア
ウォータープルーフのマスカラを使った日は、ポイントメイク専用のリムーバーで丁寧に落とすべし。無理にこするなどして落とし続けると、まつげが傷むどころか、目元のくすみ、シワ、シミ……あらゆるエイジングサインを誘発してしまう。まつげケアまでかなう一挙両得のリムーバーとして、おすすめは天然由来成分99%で構成された ITRIM (イトリン)。最新作からは、UZU (ウズ) のまつげ美容液に注目。これまでの育毛系は目にしみるイメージもあったが、こちらは一切刺激なし。まつげとまぶた全体にひと塗り広げるだけの簡単ケア。