中村アンが着るアレキサンダー・マックイーン、ストームチェイサー vol.2
alexander mcqueen
with anne nakamura
model: anne nakamura
photography & cinematography: genki nishikawa
styling: shohei kashima
hair: shotaro
make up: tomohiro muramatsu
edit & text: manaha hosoda
ストームチェイシング=移りゆく景色をただ観察するだけでなく、次に何が起こるかわからないという事実を受け入れること。移ろいやすいロンドンの天気を追いかけていくうちに、自然の素晴らしさ、力強さ、そしてその偉大さに改めてきづいた Sarah Burton (サラ・バートン) は2022年春夏シーズン、Alexander McQueen (アレキサンダー・マックイーン) の服に身を包んだ女性をストームチェイサーとして表現した。
コントロールすることをやめ、予測不可能なものを受け入れる。先の見えない日々が続く今こそ、Alexander McQueen の提唱するストームチェイサーのように、柔軟さと芯の強さを身につけたい。雨の日もあれば、晴れの日もある。天気さえも味方につけて、どんな時ものびやかで自然体な姿が女性から支持を集める中村アンが Alexander McQueen に袖を通す(第2回/全4回)。
中村アンが着るアレキサンダー・マックイーン、ストームチェイサー vol.2
夜明けから日暮れまで、雲の形成や色を捉え、美しいテキスタイルに落とし込んだ今シーズンの Alexander McQueen。今回着用したのは、日没後の黄昏の雲をプリントしたミステリアスなムードを湛えるドレス。デコルテを美しく見せるオープンネックラインに、大胆なバックスタイルが、鮮烈な印象を焼き付ける。注目したいのは、ドレスのプリントに呼応するかのように、妖しく艶めく漆黒の「ソフトカーブ」。ブランド初期に描かれたハーネスを参考に仕上げられたアイコンバッグ「カーブ」が、ラムスキンレザー製のドローストリングのクロージャーで、よりしなやかな印象にアップデート。エレガントな装いにも、カジュアルな着こなしにもフィットするデザインだ。