動きと色彩。fumiko imanoが描き出す新たなルメール vol.4
lemaire
with fumiko imano
photography, direction & artwork: fumiko imano
model: miyako koda
hair: nori takabayashi
make up: yusuke saeki
edit: manaha hosoda & miu nakamura
text: manaha hosoda
動き、歩み、前に向かって対峙すること。より躍動感を増し、喜びに満ち溢れた LEMAIRE (ルメール) の新シーズンからは、そんな言葉たちが浮かび上がる。詩的な情景を背に流れる洋服の動きや鮮やかな色づかいが印象的だったコレクションを、日本を拠点にグローバルな活躍をみせるアーティストの fumiko imano (イマノ フミコ) が撮影。双子のようなセルフポートレートのコラージュ作品をはじめ、写真を中心とした作品づくりに向き合う彼女のレンズを通すと、これまでに見たことのない LEMAIRE の世界がひろがった。主演を務めたのは、1980年よりモデルとして活動し、海外からも高い評価を得ている dip in the pool (ディップ・イン・ザ・プール) のボーカルである甲田益也子。ふたりのアーティストが織りなす化学反応に、新しい LEMAIRE が息づく(最終回/全4回)。
動きと色彩。fumiko imanoが描き出す新たなルメール vol.4
ラストは、fumiko imano らしい双子のセルフポートレートに、甲田が仲間入り。テーラードのセットアップに身を包んだ fumiko は、いつもと印象がガラッと変わって、マニッシュな雰囲気に。素肌にジャケットを羽織った大胆なスタイリングを披露した。シックな色合いとコントラストを描くように、エレクトリックブルーが視線をさらうブロックチェックのセットアップは、甲田によく似合う。ミリタリーブランケットからインスピレーションを得たというラップスカートは、サイドに配されたボタンでギャザーを寄せたアシンメトリーなデザイン。タートルネックにレイヤードしたブルゾンのようなラップトップスも、スカートと同じくボタンでシルエットを調整することができる。着るひとの個性を最大限に引き出す LEMAIRE の服だからこそ、鮮やかな色をまとったり、フォルムで遊んでみたり、新しい自分を見つけてみてはいかが。