chanel

MAKE YOUR DAY -シャネルとともに自分を解放して:CHAPTER 1

年に1度、各都市で発表される、職人たちのサヴォアフェールを讃えた CHANEL (シャネル) メティエダール コレクション。2023/2024年シーズンの舞台に選ばれたのは、音楽史を塗り替える多くのミュージシャンたちを世に送り出してきたマンチェスター。カルチャーの坩堝(るつぼ)であるこの都市は、産業革命により発展を遂げた一方、貧富の差がひろがり、フラストレーションを抱えた市民たちがスポーツや音楽、カルチャーに情熱を傾けたというバックグラウンドを持つ。

マンチェスターの街自体に、創作意欲を掻き立てられたという Virginie Viard (ヴィルジニー・ヴィアール) が生み出したのは、そんな人々のエネルギーとムードを映し出した、鮮烈かつ詩的なコレクション。それは、まるで CHANEL が英国に捧げる“冒険のような青春のラブストーリー”だ。

今回、無限の可能性に満ち溢れた若き才能たち、中野有紗、椿、ヴィラットあやめ、SENA の4名を、新鋭の映像作家・Akari Eda が東京を舞台に捉えた。現代に生きる女性の背中を押し、勇気づけるような CHANEL 2023/2024年メティエダール コレクションのスピリットを紡ぐ物語 (第1回/全4回)。

chanel

video direction & photography: akari eda
cinematography: nao saito
styling: tomoko kojima
make up: uda
hair: tsubasa
lighting: yamato watanabe
model: arisa nakano, tsubaki, ayame villatte & sena
music: natsuki kato
location: space odd
text & edit: manaha hosoda

chanel
metiers d'art 2023/2024

マンチェスター北部のトーマス ストリートで夕暮れ時に開催されたショーでは、色づかいが大きな鍵を握ることになった。今回のコレクションの主役となったツイードも、Gabrielle Chanel (ガブリエル・シャネル) がかつて色を取り入れたように、鮮やかでポップな彩りで表現された。

CHANEL を象徴するカメリアがモチーフになったコサージュも、ツイードジャケットとバリエーション豊富に登場。このカメリアは、メゾンのクリエーションを語る上で欠かすことのできないアトリエ、ルマリエが1960年代から一つひとつのパーツを手作業で組み合わせているという。

Arisa:コート ¥2,150,500、キュロットスカート ¥795,300、ブローチ ¥150,700、ネックレス ¥521,400、ベルト ¥1,309,000、チェーン付きクラッチ ¥440,000、シューズ ¥270,600/すべて CHANEL (シャネル)
Tsubaki:コート ¥2,522,300、スカート ¥728,200、ブレスレット(大) 各¥308,000、ブレスレット(小) 各¥166,100、バッグ ¥2,159,300、シューズ ¥270,600/すべて CHANEL (シャネル)
Ayame:コート ¥2,455,200、キュロットスカート ¥998,800、ブローチ ¥150,700、キャップ ¥251,900、イヤリング ¥157,300、ベルト ¥616,000、シューズ ¥270,600/すべて CHANEL (シャネル)
Sena:ジャケット ¥1,168,200、スカート ¥490,600、ブローチ ¥150,700、スカーフ ¥203,500、シューズ ¥270,600/すべて CHANEL (シャネル)

<About film>
毎日のように心を痛めるニュースが飛び交い、不況や社会問題が直接的でなくとも、どこかやるせない気持ちが渦巻く現代の東京。それぞれ育った環境は違えども、同じ街に暮らす4人は、行き場のない思いを抱えていた。ある日、彼女たちは互いの気持ちに共感し合い、結託することを決意する。言葉にできない何かを晴らすために、1夜限りのイベントを企画。しかし、前日に開催の危機に直面し、4人は一致団結して問題解決へと奔走する。まだ見ぬ明日を自分たちで作るために。