定番に浮かび上がるオリジナリティ。染谷将太という唯一無二の存在 vol.2
どんな物語にも溶け込み、まるで隣に座っているような親密な雰囲気を醸す。それでいて他とは替えがきかない、圧倒的な異彩を放つ俳優、それが染谷将太だ。
今回、着目したのは、現代のメンズウェアを定義する上で重要な役割を果たしているコンテンポラリーブランド。定番のデザインこそ浮き彫りになる、それぞれのオリジナリティが、染谷の佇まいと重なることで、本領を発揮。東京の街に馴染みながらも、不思議と目が離せなくなる5つのストーリーを写真家・鈴木親が写した。
(第2回/全5回)
SHOTA SOMETANI
model: SHOTA SOMETANI
photography: chikashi suzuki
styling: Koji Oyamada
hair: tsubasa
makeup: tamayo yamamoto
text: honami wachi
edit: : daisuke yokota & honami wachi
こだわり抜かれた生地と質感に焦点を当てたモダンでニューベーシックなワードローブを提案するスウェーデン発のブランド Séfr (セファ)。高校時代から長年の友人であった Per Fredrikson (パー・フレドリクソン) と Sinan Abi Morshed (シナン・アビ・モーシェド) が 2016 年に設立し、環境に配慮したエシカルな精神と品質保持のために、ヨーロッパでもとりわけ高い評価を得ている織物工場を厳選し、生産を行う。繊細なケーブル編みのニットシャツは、素肌を柔らかく包み込み、肩の力が抜けた親密なムードが心地よい。パンツは Séfr と同じく、2016 年にスタートしたブランド Magliano (マリアーノ) 。イタリア人デザイナー Luca Magliano (ルカ・マリアーノ) が、1980 年代の反体制カルチャーに刺激されて再創造するベーシックウェアが揃う。たっぷりとタックが施されたトラウザーズは、定番のアイテムに捻りを加え、ステートメントを覗かせる。