定番に浮かび上がるオリジナリティ。染谷将太という唯一無二の存在 vol.4

どんな物語にも溶け込み、まるで隣に座っているような親密な雰囲気を醸す。それでいて他とは替えがきかない、圧倒的な異彩を放つ俳優、それが染谷将太だ。

今回、着目したのは、現代のメンズウェアを定義する上で重要な役割を果たしているコンテンポラリーブランド。定番のデザインこそ浮き彫りになる、それぞれのオリジナリティが、染谷の佇まいと重なることで、本領を発揮。東京の街に馴染みながらも、不思議と目が離せなくなる5つのストーリーを写真家・鈴木親が写した。

Christophe Lemaire （クリストフ・ルメール） と Sarah-Linh Tran （サラ＝リン・トラン） が理想とするのは、着る人の日常に馴染みながらも、スタイルを生み出すファッションだ。LEMAIRE（ルメール）2024年秋冬コレクションは、流れるように滑らかでミニマルなシルエットが温かみをもたらし、リラシングで快適な生活を叶える。ざっくりと円を描くUネックのセーターに、ワイドシルエットのデニムパンツを合わせたカジュアルな装いに、艶やかなステンカラーコートを軽やかに羽織れば、気温が変わりやすい季節の悩みを忘れさせてくれる。（第4回／全5回）