satomi ishihara

model: Satomi Ishihara
photography: Masami Naruo
styling: Keiko Miyazawa
hair: Shotaro
make up: Mifune Nakamine
text: Manaha Hosoda
edit: Manaha Hosoda & Miu Nakamura

記号化された正解がひしめいていた昨今のファッションの世界。最新のモードに身を包んだ時の高揚感、ファッションと出会った時に感じた初期衝動。今シーズン、そんな感覚が色彩を取り戻し、私たちが再びモードに恋をする季節がやってきた。いたるところから花開いたクリエイションの数々。似合うかどうかや、人にどう思われるか、なんて正解はない。ただ、自分の心のときめきに従うのみ。各メゾンから届いた独創的なピースを、圧倒的な表現力を持って着こなしたのは俳優の石原さとみ。妥協を許さないプロフェッショナルな姿勢と自由な想像力を持って、ファッションの楽しさを全身で表現してくれた(最終回/全4回)。

Fashion

satomi ishihara

心ときめくモードの季節。石原さとみが高揚感を纏う vol.4

トップス ¥555,000、スカート ¥1,276,000 *参考価格、アンダーウェア ¥16,500 *参考カラー、パンプス ¥660,000、ネックレス ¥275,000/すべて VERSACE (ヴェルサーチェ)

フィナーレを飾るに相応しいのは、Dario Vitale (ダリオ・ヴィターレ) による最初で最後の VERSACE (ヴェルサーチェ)。後世まで語り継がれるであろう歴史的なコレクションだ。ショーの舞台は、もともと個人の邸宅であったというミラノ最古の美術館、ピナコテカ・アンブロジアーナ。ダ・ヴィンチやカラヴァッジョ、ラファエロといった巨匠たちの名画とコントラストを描くように、Dario Vitale が打ち出したのはポップでカラフル、思いっきり自由なニューウェーブ。メゾンの本質を熟慮したことで生み出された、官能的で欲望や好奇心を刺激するスタイル。スエードがあしらわれたスウェットシャツは、ダブルジップで際どいラインを狙って。メドゥーサとグレカパターンが配されたブリーフをわざと覗かせる。恐れることなく主役級のアイテムをわがままにレイヤード、かつての憧れを鮮やかに塗り替える絶好の季節の予感。