yonce

IM MEN と YONCE が描く、まだ名前のない形 vol.2

一日の境目に訪れる、暁や黄昏。何かが始まり、何かが終わるその瞬間に覚える、背筋が伸びるような感覚。まだ輪郭を持たないその気配を、一枚の布で描くことはできるだろうか。

IM MEN (アイム メン) の2026/27年秋冬コレクション「FORMLESS FORM (フォームレス フォーム)」は、そんな問いから始まった。三宅一生から継承する「一枚の布」の思想を起点に、服に備わる既存の形や型から離れ、纏うことで生まれる佇まいや意志そのものを探求した。

今回その美学を体現するのは、Suchmos (サチモス) や Hedigan’s (へディガンズ) のフロントマンとして独自の存在感を放つアーティスト、YONCE (ヨンス)。「たった一枚で、ちゃんとしている」──目に見える形を超えた本質に触れるとき、そこには “形のない型” が立ち現れる。彼のしなやかな身体に今季のコレクションを委ね、その輪郭を見つめていく。(第2回/全4回)

IM MEN
with yonce

model: yonce
photography: sayuri murooka
styling: ryoji morishita
hair: atsuki sato
make up: takenaka
edit & text: kaede sakuma & nonoka nagase

ジャケット GRADATION WOOL ¥132,000、ジャンプスーツ GRADATION WOOL ¥220,000、パンツ GRADATION WOOL ¥110,000、ネクタイ、シャツ、シューズ *すべて参考商品/すべてIM MEN (アイム メン)

深い青が印象的なスーツは、一見シンプルだが、それぞれのピースの組み合わせによって印象を変えることができる。サロペットとボレロに分かれる構造のジャンプスーツに、ジャケットを重ねたスタイル。袴を思わせるドレープを描くワイドなレッグラインが、その立ち姿をモダンな印象へと昇華させている。

素材には、濃淡の異なる染料を上からかけ流して染めたウールを使用。かけ流すことによって生まれる色の揺らぎが、一点ずつ異なる表情をつくり出す。シャツとネクタイで全体を引き締めながらも、ユーモアとひねりの効いた無二のスタイル。