自然体でいることの強さ。山田裕貴とトッズが紡ぐ日常〈前編〉
いいものを選び、長く大切に着る。伝統技術を肌で感じ、密かに味わう。じっくりと緻密に作られたものにこそ宿る、確かな喜び。“Made in Italy” の職人技を改めて称えた、TOD’S (トッズ) メンズ2026/27年秋冬コレクションは、そんなブランドの中核をなす視点から生まれた。
今季は、ミラノを象徴するヴィッラ・ネッキ・カンピリオを舞台に「THE ITALIAN TOUCH (ジ・イタリアン・タッチ)」を掲げた映像作品を通して表現された。市井の人々がテーブルを囲み、和やかなひとときを分かち合う姿。心豊かな暮らしや温かい友人関係、ありのままの空気感と時間を描く中で、イタリアらしい本質を捉えていく。
同コレクションに袖を通した俳優の山田裕貴もまた、無邪気で気取らない、無二の味わいを持つ。泥臭さも味方に変える演技力と、目元に潜む印象的な眼差しが、観る者を次々と惹きつける。服を纏った彼から滲み出る、重なり合う感性とともに TOD’S の美学に触れていく (第1回/全2回)。
TOD'S
with yuki yamada
Model: Yuki Yamada
Photography: Kai Naito
Styling: So Matsukawa
Hair & Make-up: Maiko Inomata
Text: Kaede Sakuma
Edit: Kaede Sakuma & Yuki Namba
ジャケット ¥751,300、中に着たニット ¥163,900、パンツ ¥97,900、シューズ ¥119,900 /すべて TOD’S (トッズ)
タートルネックのニットに羽織ったシャツジャケットは、「パシュミー」プロジェクトによるスエード製。タフな風合いでトロッと柔らかく、どこか軽やかさをも感じさせる。サイドには切り替えポケットを採用し、プレーンな顔立ちをキープ。
足元には赤いソックスを挿し、深みあるブラウンスエードのスニーカーを引き立たせる。フラットなアウトソールと、しなやかなシルエットがすっきりとした印象へと導く。アッパーのサイドとシュータン、ヒールには TOD’S のロゴがホットスタンプでさらりとあしらわれ、細かなところにもブランドの矜持が息づいている。
コート ¥559,900、中に着たニット ¥229,900、パンツ ¥97,900、シューズ ¥141,900、バッグ ¥366,300 /すべて TOD’S (トッズ)
レザーの襟で異素材のコントラストを効かせたハーフコートは、ウォッシュ加工による味わい深い風合いに加え、実用的な工夫が凝らされている。手をすっと滑り込ませやすいハンドウォーマーに、下部には2つのフラップポケットを配置。前立てはジップとスナップボタンの二重構造で仕立てられ、生地には撥水機能も兼ね備えた。
ブラウンのカーフスエードが優美に映える大きなホーボーバッグは、つい胸元に抱え込みたくなるような柔らかさと温もりが魅力。大容量で荷物の出し入れがスムーズな上、取り出し可能なファスナー付きポーチも付属する。細身の上部ベルトとストラップがボディとの見事なコントラストを描き、ブランドモチーフの「T タイムレス」がトップで密やかなスパイスとして輝く。コート、バッグともにワントーンで昇華された佇まいには、TOD’S らしいエッセンスが漂っている。
シューズ ¥163,900/TOD’S (トッズ)
落ち着きのなかに静かな艶が潜む、柔らかなカーフレザーのスニーカー。エラスティック仕様のシューレースや白い軽量ソールが軽やかなニュアンスを添え、深みあるレザーの質感と絶妙なバランスを描き出す。シュータンにはブランドロゴを、ヒールにはシグネチャーである「レッド ドット」モチーフをあしらい、細部にまで緻密な手仕事が行き届く。










