映画『ムーンライト』の日本版宣伝デザインなどで知られる、石井勇一の作品展示「SINK,OUT」が開催

BOOK AND SONS (ブック・アンド・サンズ) は 5月27日(土)から6月18日(日)までの期間、アートディレクター／デザイナー石井勇一の作品展示会「SINK,OUT (シンク・アウト)」を開催する。本展ではポスターを中心とした近年のグラフィック作品を一挙公開。展示初日の 5月27日(土)には、17:00〜19:00の時間で作家本人と交流できるレセプションも開催される予定だ。

D&AD アワードブロンズ賞、The One Show Merit Award、TDC 入選など多くの作品で高い評価を受けている石井勇一。多くの作品の中でも記憶に新しいのは、本年度アカデミー賞作品『ムーンライト』の日本版のポスターだろう。主人公シャロンの少年期・青年期・成人期をそれぞれ演じた3人の俳優の顔を左右に配置しながら、３つの海外評を添えたこのポスターデザインを見た北米の配給会社 A24 は Twitter 上で称賛のメッセージを投稿。すると、それに対し、「日本の映画ファンはラッキーだ。こんなにも魔法のようで、完璧なアートワークはなかなか見られない」「このポスターはどこで買えるんだ！　日本に知り合いがいれば良かった」「ぜんぶ一緒に額入りで欲しい」「映画と同じように、素晴らしい！」といったコメントが相次いだという。本展示のタイトルは対象の深くに沈み、対象の本質を追求することを意味する「SINK (沈む)」と「OUT (取り出す)」。アイディアとして派生してから、様々な試行錯誤の末に完成する作品の深みを感じるとともに、まだ出会ったことのない表現の可能性に思いを馳せるのはいかがだろうか。

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＜プロフィール＞
石井 勇一 (いしい ゆういち)
1979 年東京生まれ。阿佐ヶ谷美術専門学校卒業後、都内 2 社のデザ イン会社に勤務。その後、広告代理店を経て2013年独立。ジャンルを問わず、ブランディング、ロゴ、タイポグラフィ、エディトリアル、ウェブサイト、映画、書籍、パッケージ、広告等を手掛ける。