【クリエイターたちはいま】 vol.5 飯島望未
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【クリエイターたちはいま】 vol.5 飯島望未
Talk from Home:
Nozomi Iijima
全世界で自粛生活が長引く中、クリエイターたちは何を考えて、どのように過ごしているのか。連載形式でお届けする「Talk from Home – クリエイターたちはいま」。バレエダンサーの飯島望未は、米・ヒューストンの自宅アパートメントで自粛生活を送っている。
—現在の1日のスケジュールを教えてください。
朝11時からバレエのレッスンしてエクササイズや体幹トレーニングをし、日中は部屋の掃除や絵を描いたりしています。夜はお料理して映画を観たりしています。
—緊急事態宣言発令後、いちばん変わったことはなんですか?
アメリカで緊急事態宣言が発令される前から、ローカルのお店を支えるためにデリバリーやフードをピックアップしたりして助け合ったり、人々が寄り添い支え合う意識が強まった気がします。経済が冷え込み精神的にも苦痛な状況下で、どれだけ自分の大切な人たちの存在が大きいかを思い知らされました。
—今自宅でしている、いちばんクリエイティブなことはなんですか?
今は私のバレエカンパニーみんなでビデオを作っています。それぞれお家で与えられた振り付けを覚えてビデオに撮り、それを編集してひとつの作品にするプロジェクトや、バレエファンのために各々の tip&trick 動画なども配信したりしています。
このコロナで、アートは人間にとって欠かせない存在だということも改めて気づかされました。みんな映画や音楽、パフォーマンス映像や、いろんな表現者たちによってこの自粛生活を満たされています。
—コロナ収束後、まずやりたいことはなんですか?
やっぱり一番は広いスタジオで自由に踊ることです。
—コロナ収束後の未来は、どのようになると思いますか?
専門的なことや政治的な事はわからないけれど、この機会に私も含め多くの人は自分と自分の大切な人たちを守るという意識が強まったと思います。周りに対する配慮、責任感など。
人との関わり方が変わってきている中、必ず変わらずにいてくれる存在というものに重きを置く意識を、持つようになるんじゃないかなと思います。それは人間に限らず。
—パンデミックについて、どのように考えていますか?
このパンデミックによって、海外で人種差別によって多くの犠牲者が出ました。
多分差別はなくならない問題だと思います。以前よりももっと社会的、文化的差異も生まれると思います。教育や若い世代を取り巻く環境が変わったり、自然界や生物たちとも深く向き合うことになるのかなと思います。
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