気鋭のアメリカ人アーティスト、ライアン・サリバンの日本で初となる個展が開催
Ryan Sullivan, Untitled, 2019, watercolour and enamel on paper, 61 × 45.7 cm © Ryan Sullivan, courtesy Sadie Coles HQ, London
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気鋭のアメリカ人アーティスト、ライアン・サリバンの日本で初となる個展が開催
Ryan Sullivan
exhibition at the club
GINZA SIX (ギンザ シックス) のアートギャラリー THE CLUB (ザ クラブ) の公式HPでは、5月23日(土) から 7月15日(水) までの期間、アメリカ人アーティスト Ryan Sullivan (ライアン・サリバン) の日本で初なる個展を開催する。
現在、ニューヨークを拠点に活動を行う Ryan Sullivan は、線と形と色彩がリズムを奏でる、予測し得ない平面を超えたペインティングで知られる気鋭のアーティスト。作品はニューヨーク近代美術館などに収蔵され、2015年には ICAマイアミ美術館での個展を開催、また2019年にはニューヨークにて行われたハイライン プロジェクトに参加するなど積極的に活動を行っている。
複数のレイヤーとジェスチャーをひとつの平面へと圧縮したペインティングが特徴的な彼の作品は、様々な色の顔料で着色された樹脂を用いて制作されており、その独自の技法は常に進化を続けている。樹脂が滞留し、筋をなし、混ざり合い、移ろい、その流れによって極めて薄い空隙を埋めてゆき、最後に「型枠を外す」ことで鮮やかな色彩と躍動的なリズムによる力強いコンポジションが創り出される。すべては Ryan Sullivan 自身の直感に導かれ、ひとつひとつの作品は再び同じように作り出すことはできない。一方で、紙に描かれた作品は、樹脂によるペインティングから生まれたかたちをもとに、制作のプロセスを逆転させ生み出されている。
本展では、特別に制作された新しいシリーズや紙の作品など、全12点の新作を5月23日(土)より THE CLUB の公式HP上で展示。あわせて、自宅にいながら展覧会を体験できる、デジタルツール Kusntmatrix を駆使したバーチャルギャラリーも同時公開する。塗料自体の特性を探求し、長年にわたり様々な実験的な制作プロセスを経て生み出された Ryan Sullivan 独自の抽象世界をじっくりと鑑賞することが可能だ。また、現在休館中の GINZA SIX が再開次第、予約制にてオフラインの展示も行う予定とのこと。詳細は公式サイトから随時発信されるので、こちらもチェックしてみてほしい。
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Ryan Sullivan, Blue Painting, 2019, Cast urethane resin, fiberglass, epoxy, 175.3 × 152.4 cm © Ryan Sullivan, courtesy Sadie Coles HQ, London
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Ryan Sullivan, Untitled, 2019, cast urethane resin, fiberglass, epoxy, 182.9 × 171.4 cm © Ryan Sullivan, courtesy Sadie Coles HQ, London