Film Review:
Dior's 'NOSE'

ディオールの調香師フランソワ・ドゥマシーとめぐる香りの旅。映画『NOSE (ノーズ) / 調香師 ‒ 世界で最も神秘的な仕事』が公開

映画『NOSE (ノーズ) / 調香師 ‒ 世界で最も神秘的な仕事』は、Apple TV、Amazon Prime video、Google play で2月22日より配信スタート

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ディオールの調香師フランソワ・ドゥマシーとめぐる香りの旅。映画『NOSE (ノーズ) / 調香師 ‒ 世界で最も神秘的な仕事』が公開

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Dior's 'NOSE'

text: AYANA

NOSE(ノーズ、フランス語で NEZ/ネ = 鼻)とは、「一流の調香師」を指す言葉だ。この映画は、ディオール パフューマー クリエイターの François Demachy (フランソワ・ドゥマシー) が世界各地を旅しながら香りを生み出していく様子を2年にわたり密着取材したドキュメンタリーであり、謎のヴェールに包まれた調香師という仕事を解き明かす手引書でもある。調香師は普段どんなことを考えていて、類稀なる香りをどのようにして生みだしているのだろう?

フランソワ・ドゥマシー。2006年、ディオール パフューマー クリエイターに就任後、すべてのディオール フレグランスを手掛ける

 

ディオール フレグランスの独自性を担うドゥマシー

南仏のグラースに育ったフランソワ・ドゥマシーにとって、フレグランスの道を志すのはごく自然な成り行きだっただろう。その天才的な才能と功績は、2006年にディオール パフューマー クリエイターとなって多くの人に知られることとなった。現在彼は、ディオールの全フレグランスを手がけている。香り豊かなライフスタイルを提案するコレクション「メゾン クリスチャン ディオール」、人生への賛歌を表現した「ジョイ」、フレッシュかつアーシーなメンズフレグランス「ソヴァージュ」を作り上げ、「ミス ディオール」「ジャドール」「オー ソヴァージュ」といった名香たちをモダンに再解釈した。またドゥマシーは、生産者たちとパートナーシップを結ぶことにも積極的だ。この姿勢はディオール フレグランスのクオリティを高めるとともに、地域産業の活性化をサポートすることにも繋がっていく。2020年には、彼の功績が芸術・文学の領域に貢献したと称えられ、フランス文化省の芸術文化勲章「シュヴァリエ」を受勲している。

 

確かな香りを探しあてていく旅

ドゥマシーは旅を愛する調香師である。そこにはふたつの理由がある。ひとつは旅先にインスピレーションの源泉があるから、もうひとつは良質な香りの素材をみつけることができるから。

ドキュメンタリー映画『NOSE (ノーズ) / 調香師 ‒ 世界で最も神秘的な仕事』より

この物語は、ドゥマシーが長年訪れたかったというインドネシアの小さなパチョリ農園からはじまり、ローズ ドゥ メやジャスミンを育てる南仏グラース、ベルガモットを育てる南イタリアのカラブリア、サンダルウッドの採れるスリランカ……と舞台を移していく。14カ国を巡る旅路のなかで、芳香植物を育てる各地の生産者たちが登場するが、誰もがドゥマシーと築き上げた信頼関係を誇りに思っていることがよくわかる。自然を相手にする有機栽培農業は不安定で過酷な仕事であり、情熱だけでなく経済的な補償が必要になる。ドゥマシーをパートナーに迎えることが、生産者たちにとってどれだけ心強いことであろうか。そこには契約上の関係を越えた、美を追求する情熱の共有や、そこに至るまで重ねてきたコミュニケーションの質の高さがうかがえるのだ。

「香水は人間の旅路と同じ」と語るドゥマシーは、あふれる好奇心とともに世界各地へ出かけていく。彼の脳内には、壮大な香りにまつわるライブラリーがあるという。香りは記憶と密接に関わるもので、人の脳はそれを正確に捉える。だが、姿形がなくきわめて抽象的なものでもある。だから香りを意識的に記憶するには、周りにあった風景、色、光、天気、季節……そのすべてを覚えておく必要があるというのが、ドゥマシーの持論だ。旅先や故郷で見つけた特定の場面を写真にして心にストックしておき、いざ香りを作る段になったら必要なものを取り出し、物語を設定して、そこに向かって香りを組み立てていく。

ドゥマシーの描く香りには、いつも人生を美しく彩るための秘密が隠されている。魅力的な女性、あるいは男性がいたとして、その周りにはどんな風景が広がり、どんな感情が渦巻いているのか。そういったことまで計算されて生み出された香りだからかもしれない。

 

物語を投影した名香たち

メゾン クリスチャン ディオールは、フレグランス、キャンドル、ソープやボディ クリームまで幅広く取り揃え、ライフスタイルに合わせてディオールの香りのレイヤリングを楽しめるコレクションだ。ひとつひとつの香りが、そのインスピレーションの源となった場所への旅へ誘ってくれるもので、その多彩な表情を裏付けるのが最高峰の香りのエッセンスである。映画でも詳しく紹介されているが、ディオールのフレグランスは、独占契約をして特別に栽培された、高い品質と豊かな個性持つ多様な香料に支えられている。

メゾン クリスチャン ディオール (左から) ラ コル ノワール、ジャスミン デ ザンジュ、グリ ディオール 40㎖ 各¥11,500、250㎖ 各¥36,500

メゾン クリスチャン ディオールは、それらの香料が持つキャラクターを存分に楽しめるコレクションでもある。「ジャスミン デ ザンジュ」が伝えるのは、初秋に咲くグラースの甘美なジャスミンの香り。クリスチャン・ディオールが所有した城の名を模した「ラ コル ノワール」は、城の庭に咲き乱れるセンティフォリア ローズの風景を再現したグラース ローズの香り。そしてクリスチャン・ディオールが愛する色、ディオール グレーを香りで表現した「グリ ディオール」には、ディオールのために特別につくられた、南イタリアのカラブリアン ベルガモットがトップに利かせてある。

NOSE

 

画面から香るような新しい体験

『NOSE (ノーズ) / 調香師 ‒ 世界で最も神秘的な仕事』は、2月22日より、Apple TV、Amazon Prime video、Google play にて有料動画配信がスタート。

映画公開を記念して、DIOR の公式オンラインブティックでは、香りの体験ツール「ODORAMA」が配布される。このシートに記載された上映時間の順にシールをめくると、作品に登場する香りを実際に楽しみながら鑑賞できるという、これまでにない新しいサービスだ。配信開始日 (2月22日) より、5,500円 (税込) 以上の購入で、オンラインブティックのショッピングバッグ内に【NOSE21】のコードを入力することで入手可能 (※ なくなり次第終了)。詳細はこちらから。

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