YAKUSHIMA TREASURE
ANOTHER LIVE from YAKUSHIMA

コムアイとオオルタイチによる「YAKUSHIMA TREASURE」。屋久島でパフォーマンスした映像作品がオンライン配信スタート

YAKUSHIMA TREASURE ANOTHER LIVE from YAKUSHIMA
YAKUSHIMA TREASURE ANOTHER LIVE from YAKUSHIMA
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コムアイとオオルタイチによる「YAKUSHIMA TREASURE」。屋久島でパフォーマンスした映像作品がオンライン配信スタート

YAKUSHIMA TREASURE
ANOTHER LIVE from YAKUSHIMA

屋久島の自然と音楽の融合を試みるコムアイとオオルタイチによるプロジェクト「YAKUSHIMA TREASURE」。今回、本プロジェクト誕生の地である屋久島のガジュマルの森にてライブを実施し、そのパフォーマンスが映像作家の辻川幸一郎とのコラボレーションのもとインタラクティブな映像作品としてオンラインで現在配信中だ。

「YAKUSHIMA TREASURE」は、水曜日のカンパネラのボーカルであり、アーティスト、役者、モデルとして国内外で活躍するコムアイと、「漂流する内的民俗」 をキーワードに音楽活動を展開し、水曜日のカンパネラへの楽曲提供や 舞台音楽の制作なども手がけるアーティストのオオルタイチによる音楽プロジェクト。2019年4月に発表された水曜日のカンパネラと屋久島のコラボレーションを試みる作品『YAKUSHIMA TREASURE』をきっかけに発足し、2019年8月には恵比寿の LIQUIDROOM (リキッドルーム) の15周年企画として初のワンマンライブを開催した。

今回、「YAKUSHIMA TREASURE」はプロジェクトが生まれた地である屋久島のガジュマルの森で念願のライブを実現。沖縄・久高島に伝わる「輪廻転生の死生観(奄美群島のニライカナイ信仰)」 をテーマに、生前から埋葬までを表現する楽曲『殯舟』から、埋葬〜死後の世界を表現する間奏を経て、輪廻転生を表現する楽曲『東』を披露。コムアイは、このパフォーマンスに向けてオリジナルで制作された「UFO琴」を演奏している。

ミュージックビデオやCM、ショートフィルムなどで国内外から高い評価を得ている映像作家の辻川幸一郎とコラボレーションのもと、本作はリアルなライブ体験ではなく、テクノロジーを駆使した新しい映像体験を追求。ガジュマルの森にPAシステムを360°サラウンドで構築し、ライブパフォーマンスの一発録りに挑戦。その様子を360°の3D点群データとして空間ごとスキャンし、フォトグラメトリーで捉えた色彩、深度センサーで読み取った動き、 サラウンド音響を360°マイクで立体的に収録した音像などを統合し再構築した作品となっている。

屋久島の荘厳な自然、「YAKUSHIMA TREASURE」の実験的なアプローチ、そして先端テクノロジーが織りなす、まるで小宇宙を覗き込むかのような至極の映像体験を是非とも堪能してほしい。「YAKUSHIMA TREASURE ANOTHER LIVE from YAKUSHIMA 」は、特設サイトにて3月31日まで配信予定だ(料金は500円)。

コムアイは以下のように語っている。
「殯舟(もがりぶね)と東(ひがし)は、YAKUSHIMA TREASUREのアルバムの中でクライマックスとも言えるシーンで、いつか視覚化してもらえたらと思っていました。 このアルバムでは、命の巡りに想いを馳せています。『もがり』とは死者の弔いのことで、肉体が役目を終えていく、魂がそこから離れていくのをじっくり見届ける時間のことです。殯舟を歌うときは、自分が老いて、長かった人生を回想しているようです。 それと同時に、他の死にゆく人を見送る歌でもあります。自分が死にながら、誰かがどこかで生まれてくるのを感じるのはどんな気持ちでしょうか。太陽の運行とともに、島の西に死にゆき、島の東に生まれくる。 ライブは一回きりですが、私たちはその場に存在していたガジュマルや石や苔と同じように、粒子となって情報となって保存され、その空間のいろんな場所から何度も新しい姿で見てもらうことができます。こんな不思議な体験をさせてもらえたことに感謝します。 」