ミュウミュウのショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」最新作がヴェネツィア映画祭で公開
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ミュウミュウのショートフィルムプロジェクト「女性たちの物語」最新作がヴェネツィア映画祭で公開
miu miu women's tales
"I and The Stupid Boy" by Kaouther Ben Hania
MIU MIU (ミュウミュウ) のショートフィルムプロジェクト「MIU MIU WOMEN’S PROJECT (女性たちの物語)」より最新作が公開された。監督は、チュニジア出身の Kaouther Ben Hania (カウテール・ベン・ハニア)。ヒロインは、映画『ディヴァイン』でセザール賞有望若手女優賞を受賞したフランス人女優の Oulaya Amamra (ウーマヤ・アマムラ) が演じている。
2011年よりスタートした「MIU MIU WOMEN’S PROJECT」では、国際的に活躍する女性映画監督たちに21世紀の女性らしさを鋭い視点で称える作品の制作をオファー。これまで21本のショートフィルムが発表され、Agnès Varda (アニエス・ヴァルダ) や河瀬直美、Chloë Sevigny (クロエ・セヴィニー) や Dakota Fanning (ダコタ・ファニング) らも参加している。
最新作となる第22弾『I AND THE STUPID BOY』を手がけた Kaouther Ben Hania は、最新作である『皮膚を売った男』が2021年のアカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされるなど、近年注目を集めている気鋭の女性監督。本作では、21世紀現代の普遍的な男女のパワー、セクシュアリティ、恥じらい、辛辣なフェミニニティを加えたストーリーを展開。パリで少女が少年に向かって「携帯電話を返して!」と必死に叫んでいるのを耳にした監督の実体験からインスパイアされ、テクノロジーと親密な仲、有害な人間関係と自己価値、そして「秘密がワンクリックでいかに簡単に暴露されてしまうのか」という問題に焦点を当てている。
「あり得ないラブストーリーを作りたかった」と、Kaouther Ben Hania 監督。MIU MIU のアイテムに身を包んだ Oulaya Amamra 演じるヒロイン・ノラについては「ノラにはセクシーな魅力があり、クールでいたいと彼女は思っています。でもケビンに止められた時彼女の衣装は異なった表情を放ちます。私はこの矛盾がすごく気に入っています。」とコメントし、映画における衣装の重要性についても語っている。
「映画では風景や照明のように、衣装がとても力強いツールになります」
本作は、9月4日のヴェネツィア映画祭のヴェネツィア・デイズ部門「Giornate degli Autori」において初上映され、現在 MIU MIU オフィシャルホームページでは監督の独占インタビュー、撮影風景も公開中だ。