インテルがオープニング・セレモニー、バーニーズ・ニューヨーク、そしてCFDAと総力を挙げ“ウェアラブル・コンピューター”の開発に着手

昨年 Google (グーグル) 社の開発したメガネ型拡張現実ウェアラブルコンピューター、「Google Glass (グーグル・グラス)」が話題を呼んだことが記憶に新しいが、今月ラスベガスにて開催されたインターナショナル・コンシューマー・エレクトニクス・ショー (通称 CES) にて、米 Intel (インテル) 社チーフ・エグゼクティブの Brian Krzanich が言及した“ウェアラブルかつファッショナブル”なデジタルガジェットはより現実的なプロダクトプランとして更なる注目を集めている。

今回、世界最大級の半導体メーカーであるインテルが開発中のウェアラブルコンピューターは、人気セレクトショップ／ブランドの Opening Ceremony (オープニング・セレモニー) と Barneys New York (バーニーズ・ニューヨーク)、そしてアメリカのファッションデザイナーにとって最も権威のある CFDA (米国ファッション協議会) とのコラボによって制作されるとのことだ。

実際のプロダクトの詳細は未だ明かされていないが、ブレスレットタイプのこのアイテムは、Opening Ceremony によってデザインされ、販売は Barneys New York のエクスクルーシブで行われる予定。

今回のコラボに関して、インテル社のニューデバイス・グループの Ayse Ildeniz は「今回の発表を機に、今後より一層ウェアラブルテクノロジーの開発を促進するとともに、人々の生活に寄り添いながら実際に身につけやすいデザインを追求していく予定です」とコメントしている。

昨年の8月には英国版『VOGUE (ヴォーグ)』誌のエディトリアルにて、Steven Klein  (スティーブン・クライン) が撮影した冒頭の「Google Glass」が初めて誌面に登場したことも大きな話題をさらったが、今回のプロダクトがウェアラブルコンピューターの実用化へ一石を投じる契機となるか、それとも絵の中の餅に終わるのか。今後の動向にさらなる注目が集まる。