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spring summer 2023 haute couture collection

クチュールとクラブの魅惑のランデヴー。ヴァレンティノが2023年春夏オートクチュールコレクションを発表

©︎Valentino

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クチュールとクラブの魅惑のランデヴー。ヴァレンティノが2023年春夏オートクチュールコレクションを発表

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VALENTINO (ヴァレンティノ) は、パリにて2023年春夏オートクチュールコレクション「VALENTINO LE CLUB COUTURE (ヴァレンティノ ル クラブ クチュール)」を発表。クリエイティブ ディレクターの Pierpaolo Piccioli (ピエールパオロ・ピッチョーリ) は、クチュールとクラブの世界という不可能とも思われるランデヴーをテーマに、衣服をまとい、着飾るという人間の最も純粋な喜びを呼び起こした。

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Hercules and Love Affair (ヘラクレス・アンド・ラブ・アフェア) の Andy Butler (アンディ・バトラー) によるサウンドトラックに乗せ、ナイトクラブの暗闇の中から現れたのは、ボディ上でコントラストを描くファブリックや繊細な手仕事が反映されたルックの数々。再解釈されたポルカドットとストライプのカッティング、華やかなエンブロイダリー、ハンドドレープ、ブラックサテンのリボン、柔らかなフェザーガウン、美しく大胆なチュールドレスなど、エレガンスの中に、美の多様性、個性としての美、内なる真実を追及した VALENTINO ならではのディテールが光るコレクションとなった。

ファーストルックで登場したのは、襟のカッティングが特徴のオーバーサイズジャケットと大きな赤いリボン。ジャケットの下にはシンプルなシャツにブラックのネクタイを締めてマスキュリンな印象を持たせながら、リボンの装飾でフェミニンな雰囲気を醸し出すと共にクラブシーンを連想させるようなルックだ。全体的に色が強調されたコレクションだったが、昨年の秋冬コレクションにて発表され、大きな話題を呼んだメゾンのオリジナルカラー「VALENTINO Pink PP」を採用したアイテムが今回も豊富に登場。ボールガウンやコート、アイウェア、オペラグローブなどがピンクで彩られ、存在感を示した。他にも、ベビーピンクとネオングリーン、イエローとブラックなど、遊び心のあるカラーの組み合わせにも注目だ。

Pierpaolo Piccioli は、クチュールとクラブという対極にあるものが、贅沢さの表現、変身のツールとしての衣服の概念、本当の自分自身の構築、表示と表出という矛盾が両立する二面性を持った語彙、生活を通してのパフォーマンスという共通の価値によって対話すると考えている。クラブという平等主義的な場において、クチュールは民主的で普遍的な喜びを提案し、感情的に訴えるシンボルとなることだろう。

また、会場には、先日ブランドアンバサダーに任命されたばかりの BTS (ビーティーエス) SUGA (シュガ) やハリウッド女優の Anne Hathaway (アン・ハサウェイ)、大ヒット曲を次々と生み出すシンガーソングライター Sam Smith (サム・スミス)、快進撃を続けるラッパー Doja Cat (ドージャ・キャット) などの豪華なセレブリティが訪れた。