byredo
launches new eye shadow pallet "remembrance" by lucia pica

バイレードから「記憶」をテーマにした新作アイシャドウが登場

©︎BYREDO

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バイレードから「記憶」をテーマにした新作アイシャドウが登場

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interview & text: yuko igarashi & miku oyama

BYREDO (バイレード) のコスメラインからピンクカラーをメインとした18色のアイシャドウパレット「REMEMBRANCE」がローンチ。本作のインスピレーション源はフレグランスラインと同様の「記憶」。温かみのあるヌード ローズやソフトでクリーミーなブラウン、メタリックなシルバーやゴールドなど、質感や色彩が異なるパーツを構成することで、日々移り変わっていく様々な記憶を一つのパレットの中で表現した。今回はブランドのクリエイティブ イメージ&メイクアップ パートナーである Lucia Pica (ルチア・ピカ) を特別にインタビュー。本アイテムに込めたメッセージやおすすめの使い方、さらには Lucia 自身についてまで語ってもらった。

「記憶」は過ぎ去った過去の物事、現実と夢の間にあり、それ自体は不確定な事象を映し出すもの。Lucia は掴みどころのない過去や現在の記憶、感情、さらには些細な心の動きまでもを、18色のカラーや多彩な質感によって「REMEMBRANCE」に落とし込んだ。テクスチャーは、マット、クリーム、セカンドスキンのような薄づきなもの、品の良さを保つ繊細なラメなどが揃う。

ひと塗りで高発色なシェードを実現するとともに、ロングラスティング処方で1日中優れた彩度を保つ。「REMEMBRANCE」アイシャドウパレット ¥13,860

さらに、「REMEMBRANCE」のこだわりはパッケージにまで及ぶ。ケースは、BYREDO の創設者兼クリエイティブ・ディレクター Ben Gorham (ベン・ゴーラム) によるオリジナルデザイン。加えて、ギリシャ神話に登場する記憶の女神「ムネモシュネ」が鏡面仕上げのケースに描かれ、まるで記念碑のようでありながらも、時代を超越したオブジェとして印象を残している。

©︎BYREDO

2022年3月に BYREDO のメイクアップパートナーに就任し、喜怒哀楽といった多種多様な感情と BYREDO の持つエレガンスを共鳴させたメイクアップを提案し続けている Lucia。感情という抽象的な概念を、色や質感からパッケージに至るまで、様々な角度から追求して作り上げる唯一無二のクリエイションは、私たちに驚きを与えてくれる。そんな彼女に、「REMEMBRANCE」についてさらに深掘りした質問を投げかけた。曖昧で不確かな感情を彼女はどう捉え、作品に落とし込んでいるのだろうか。

Photo by Gillian Garcia

−テーマを「記憶」にした理由を教えてください。
BYREDO のブランドの始まりは「フレグランスの香りを記憶に変換する」という考えからでした。香りを通して、埋もれていた過去を思い出すこともある。香りは記憶を脳裏に焼き付けることができる力があります。それがとてもミステリアスで興味がありました。なので、今回、目に見える伝達手段として表現しようと思いました。

−今回のアイシャドウパレットはピンク系のカラーが多いですが、意識されましたか?
赤と白の中間色であるピンクは「記憶」という目には見えない霧がかかったような世界を表すのに、とてもぴったりでした。テラコッタに近い暖かいピンク、甘い印象をもたらすペールピンクと、ピンクの中でもさまざまな表現ができるのです。また、記憶は必ずしも正しいとは限らず、不確かでふわっとしているものですが、突然シャープに蘇ってくる瞬間もありますよね。自分の記憶を辿っていく中で起こるこのような現象を、淡い色やビビットなカラーに落とし込みました。

−このパレットのおすすめの使い方を教えてください。
ぜひ「記憶」のストーリーをアイメイクでも試してほしいです。マットなピンクをまぶた全体に乗せてから、目頭にシルバー、真ん中にゴールド、目尻にかけてブラウンやテラコッタで仕上げる。このようにグラデーションをつけることにより、ぼやけたものからだんだんと明確になっていく記憶を体現できると思います。

©︎BYREDO

−Lucia さん自身はどのようにしてメイクの色を選びますか?
私は毎日使用するコスメの色を変えません。好きだと感じたカラーを基本的に使い続けます。色選びは自分の精神状態を表すと思うので、自分の気持ちに正直になるためにも直感で好きと思ったカラーをずっと大切にしたいです。変えるタイミングは何かしっくりこないな、と感じたときですね。

−毎日のメイクのポイントを教えてください。
私はファンデーションが好きではないので、絶対に使いません。化粧水やクリーム、オイルでしっかりと保湿をしてから、日焼け止めでベースを作ります。そして、アイシャドウとマスカラをした後に口紅を塗布。最後に仕上げのチークは使用したリップを代用します。ティッシュオフをする感覚で唇を指で抑え、その指についた色を頬や鼻の上に塗り込む。そうすると、とてもフレッシュに仕上がるんです! とにかくナチュラルに仕上げることを意識しています。

−メイクが面倒と感じるときはありますか?
今までの人生でメイクをしたくないと思ったことは一度もないですね。メイクをすると、とてもハッピーな気持ちになるからです。なので、毎日のメイクは欠かせません。近所の公園に散歩に行くときでも、リップとチークは必須です。

 

−メイクが大好きな Lucia さんですが、メイクアップアーティストになろうと思ったきっかけはなんですか?
子どもの頃からファッションやメイクに興味はありましたが、メイクアップアーティストになりたいとは思っていませんでした。ロンドンでファッションを学んでいるとき、友人に「Lucia はいつも素敵なメイクをしているから勉強してみたら?」と言われたことが始まりでした。それから色々な経験をさせていただき、今に至ります。

−今後 BYREDO を通し、メイクアップパートナーとしてどのような活動をしていきたいですか?
もっとメイクアップアイテムを拡大させていきたいのはもちろん、他の領域についても研究していきたいです。BYREDO には、すでにいろいろな感情を呼び起こすクリエイションが存在しているので、それに紐づいた自分自身のクリエイションを発展させていきたいですね。

本アイテムは、全国の直営店舗および公式オンラインストアにて発売中。気分によって色や質感を使い分けられるアイシャドウパレットで、これから訪れる暖かい季節に向け、気分を上げてみてはいかが。