CIBONE to hold exibition of alcarol at omotesando

シボネがプロダクトブランド アルカロールの10周年を記念した日本初個展を開催

LAVA

CIBONE to hold exibition of alcarol at omotesando
CIBONE to hold exibition of alcarol at omotesando
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シボネがプロダクトブランド アルカロールの10周年を記念した日本初個展を開催

CIBONE to hold exibition of alcarol at omotesando

ライフエディトリアルストアの CIBONE (シボネ) が、プロダクトブランド alcarol (アルカロール) の10周年を記念した日本初個展を表参道で開催する。デザイナー本人が来日し、ギャラリーツアーやワークショップなどのイベントも予定。期間は7月28日 (金)〜8月27日 (日) まで。

alcarol を手掛けるのは、Andrea (アンドレア) とパートナーの Eleonora (エレオノラ) からなる同名のデザインデュオ。イタリアのベネチアと世界遺産ドロミテ山地との間を拠点として活動しており、国内での取り扱いは CIBONE のみとなっている。彼らが手掛けるプロダクトはどれも、いま目の前にある “痕跡” から、長い歴史を積み重ねた目に見えない “過程” を捉え、その時間を一つの作品として表現したもの。 土地の特徴や歴史、その土地を取り巻く環境と物質の全てを素材とし、 誰も見たことがないような風景と時間を閉じ込めたような作風が特徴となっている。

Andrea (右) と Eleonora (左)

本展では彼らの代表作である、透明の樹脂の中に生きたままの自然風景を封入したようなデザインピースをはじめ、イタリアの自然が生み出す美しさと彼らのアート性が融合した新作も多数登場。毎年イタリア・ミラノで開催される世界最大規模の家具見本市 Milan Salone (ミラノサローネ) で今年発表された新作シリーズからは、「GEOMORPHIC 2023」と「LAVA」シリーズのスツールやテーブルがお披露目されるなど注目度の高い展示内容となっている。地球の大地のようでもあり、宇宙の惑星の表面にも見える「GEOMORPHIC 2023」シリーズのテーマは、「宇宙を視野に入れた物質についての考察」。土地の起伏が長い時間をかけて形成されるプロセスに着目し、その過程や力のかかり方を理解する為にモデルを作成する中で生み出されたプロダクトだという。

地球の内部から水中に噴出された溶岩の姿を表した「LAVA」シリーズのテーマは、「宇宙を見据えた地上物質への考察」。素材には実際に50万年前から活動している、シチリア島のエトナ火山から流出した溶岩が使用された。溶岩部分は樹脂で覆われておらず、太古の素材のエネルギーを直接感じることができる。

他にも新作の「Special products」と「BED ROCK」シリーズも展示。どこか惑星の地表を思わせる表情が特徴の「Special products」のテーマは、「自然に対する視覚的知覚をめぐる考察」。素材にはバーレットポプラという、木目がねじれて渦巻き、変形して成長した木材を採用。樹皮の中で踊るユニークな木目はすべて自然により生みだされたもので、その特徴的な木目が更に浮き立って見えるよう、酸化銅とオイルを使用した特殊な製法が施されている。

川の流れや風により別の場所から運ばれた物質とは異なり、元よりその地に存在する岩石を意味する「BED ROCK」と題されたシリーズは、「石と水の深い関係性を探る思考」がテーマ。素材にはイタリア各地の採石場から回収した地産の石と水に似せた樹脂を使用し、太古の昔から堆積した岩層が海から姿をあらわした状態を表現。イタリアのドロミテ山地やカルスト地域、シエナの丘といった複雑な土地の起伏を思わせる仕上がりになっている。

日本では初となる本個展の開催に際して、デザイナーの2人が来日予定。オープニングレセプションに加え、予約制のギャラリーツアーやワークショップといった体験型イベントも行われる。10周年を迎え、彼ら自身も新たなプロセスに突入した alcarol の世界にぜひ足を運んでみてはいかが。

alcarol