yuzu murakami
releases new book about art & feminism

「きょうのイメージ文化論」村上由鶴の新著『アートとフェミニズムは誰のもの?』が刊行

yuzu murakami releases new book about art & feminism
yuzu murakami releases new book about art & feminism
News/

「きょうのイメージ文化論」村上由鶴の新著『アートとフェミニズムは誰のもの?』が刊行

yuzu murakami
releases new book about art & feminism

ファッション界を取り巻くイメージの変化や、新しいカルチャーの行方について論じる「きょうのイメージ文化論」を連載中の村上由鶴による著作『アートとフェミニズムは誰のもの?』が光文社新書より8月30日に刊行された。本書は、タイトルの通りアートとフェミニズムが誰のものなのかを点検し、初心者にもわかりやすく解説。フェミニズムを使ってアートを読み解いていく。

2021年より The Fashion Post で「きょうのイメージ文化論」を寄稿してくれている村上は、写真の美学を専門とする”美学研究者”。『POPYE (ポパイ)』や幻冬舎のウェブサイトでも連載を持つ。日本大学藝術学部写真学科助手を経て、現在は東京工業大学環境・社会理工学院 社会・人間科学コース博士後期課程に在籍中。写真やアート、ファッションイメージに関する執筆や展覧会の企画を手がけるかたわら、日本写真芸術専門学校非常勤講師や公益財団法人東京都人権啓発センター非常勤専門員も務めている。

本書『アートとフェミニズムは誰のもの?』では、「アートがわからない」、「フェミニズムもわからない」、「アートをフェミニズムで読み解く」、「フェミニズムをアートで実践する」、「アートとフェミニズムをみんなのものに」の全5章で構成。村上自身が描いたイラストとともに、少なくない人たちにとって”よく見えていない”アートとフェミニズムについ解説し、その”みんなのもの”にもともとなれるエネルギーを伝える。アフリカ系アメリカ人の文化批評家・教育者・活動家であった故 bell hooks (ベル・フックス) の「フェミニズムはみんなのもの」という考え方を基盤に、アートを読み解くために使えるフェミニズムの基本的な知識を伝授。さらに、Guerrilla Girls (ゲリラ・ガールズ) や Cindy Sherman (シンディ・シャーマン)、Laurie Anderson (ローリー・アンダーソン)、そして長島有里枝らアートの方法を使ってフェミニズムを実践した作品などが紹介されている。

連載「きょうのイメージ文化論」最新回では、大ヒット中の Greta Gerwig (グレタ・ガーウィグ) 監督最新作『バービー』を、「ジェンダーロール(gender role)」をキーワードに考察中。ぜひ、本書とあわせて楽しんでもらいたい。