存在の価値観を問いかける。takachrome が映像展を東京・世田谷の DDD ART 苑にて開催
News
存在の価値観を問いかける。takachrome が映像展を東京・世田谷の DDD ART 苑にて開催
takachrome
holds an exhibition “do we still belong here?”
映像作家 takachrome (タカクローム) が、初の映像個展「Do we still belong here?」を6月27日(金)から7月6日(日)の期間、東京・世田谷に位置する「DDD ART 苑」にて開催。「孤独」や「存在」をテーマに、約5年かけて制作された映像作品が公開される。
存在の意義とはなにか。誰かに認識されることで初めて現実になる記憶や感情という普遍的なテーマに向き合う本作品展。takachrome が、少人数での撮影スタイルとアナログフィルムにこだわる表現姿勢を貫き、映像という儚くも力強いメディアを通して、静かに問いを投げかける。
上映される『椋鳥 – Grey Starling -』は、俳優の実体験を基に脚本が書かれ、ほぼワンテイクで撮影された短編映画。自己の存在意義を見失った若者たちが山中で地震に遭遇し、孤立した環境の中で心の奥底を露わにしていく姿を16mm フィルムで描いた。また、アートフィルム『Atrophied』は、他者と対峙するときの緊張や萎縮を起点に、そこから生まれる目覚めを表現。初めての人と心を通わせたときの盲目的な世界からの視野の広がり、その繊細な感覚を可視化した。
加えて、6月27日(金)に行われるオープニングパーティーでは、作品とも関わりが深いコンテンポラリーダンサー・小暮香帆とサックスプレイヤー・松丸契による即興表現や、takachrome の映像作品の音楽を数多く手掛る音楽家 Otömika (オトミカ) によるサウンドインスタレーションを実施。さらに、およそ3年ぶりのフルアルバムの発売を控えるバンド DYGL (デイグロー) の秋山信樹による弾き語りなど、多彩なアーティストたちが作品の世界を彩る。映像を通じて「存在」や「孤独」の本質的な問いと向き合う本作品展。若き才能の渾身作に触れてみて。