着想源は生け花と侘び寂びの哲学。ブシュロンが新作ハイジュエリーコレクションを発表
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着想源は生け花と侘び寂びの哲学。ブシュロンが新作ハイジュエリーコレクションを発表
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BOUCHERON (ブシュロン) が、新作ハイジュエリーコレクション「IMPERMANCE (インパーマネンス)」を発表。今作は、クリエイティブディレクター Claire Choisne (クレール・ショワンヌ) の視点から、自然界における生命のサイクルを表現した。
毎年7月に発表されるコレクション「Carte Blanche (カルト ブランシュ)」は、フランス語で白紙委任を表す通り、クリエイティブディレクターの Claire Choisne が、自由な創造力とイノベーションを駆使した作品を制作する。今年のテーマは自然への賛美であり、インスピレーション源となったのは、日本の文化である生け花と侘び寂びの思想だ。今作の「IMPERMANCE」は、移ろいゆく一瞬の美しさと儚さを、植物と昆虫を用いた「No.6」から「No.1」で構成される6つのコンポジション作品で表現。全22点のハイジュエリーピースから成る、このコレクション作品は、Claire Choisne が永遠に結晶化させたい一瞬へのオマージュが捧げられている。
コレクションのはじまりとなる「No.6」は、チューリップやユーカリの枝、トンボで構成。繊細な曲線美が際立つこの作品は、最も明るく軽やかな光を宿し、生命の誕生を彷彿とさせる。数字が小さくなるにつれ光は徐々に陰りを帯びていき、フィナーレを飾る「No.1」では、深い暗闇の世界が描き出され、光が消失する瞬間を表現した。この光の変遷が、生命の誕生から終焉へ向かう自然の循環を象徴し、自然を守る意識を想起させる。常に自由な創造性を追求する「Carte Blanche」において、今作もまた、ハイジュエリーの可能性と限界を押し広げ、新境地を拓いてきたメゾンの精神を体現している。